花言葉 ホトケノザ(2月8日)

 朝から雲が広がり、気温が下がりそうな予感です。次の金曜には、関東でも雪が降るかもと天気予報でも言っていました。

 今日から気温が下がるのか……と思うと、ちょっと気が滅入ります。金曜日は一日寒さからは逃れられないようですし、今から冷たい雨を覚悟しましょうか。せめて、小雨でお願いしたいですね。


 さて、本日のタイトルを見て「知ってる!春の七草だよね」と思った方が大半だと思います。

 残念なことに、違うんですよ。

 春の七草に含まれるホトケノザは「コオニタビラコ」という名前の植物なんです。葉っぱが、タンポポのようにロゼット状に広がってついていて、その姿が仏様の円座に似ていることから、ホトケノザとも呼ばれるようになりました。


 2月8日の『ホトケノザ』も、葉の形が仏様の台座に似ていることに由来しています。また葉が段状で階層的に付いている様子から、三階草サンガイグサとか三界草も呼ばれることがあるそうです。三階も三界も仏教用語ですね。

 ホトケノザですから、仏教に繋げて思いを馳せたのかもしれません。


 二つのホトケノザの名前の由来は、ややこしいことに、同じなんですよね。


 ここからは私の憶測です。

 春の七草と言えば、お正月に頂くお粥にも使われる野菜です。おめでたい春の訪れの植物に「鬼」なんて文字が入っていたら、ちょっと、縁起が悪いですよね。だから、葉っぱの姿から名前を付け替えたんじゃないかしら。「仏様」が座るなんて、とても縁起が良さそうでしょ。

 でもね、コオニタビラコの葉は、ロゼット状に広がってはいるけど、ちょっと仏様の台座にしてはスカスカですから……もしも、私の憶測が当たらずとも遠からずなら、苦肉の策だったようにも感じますね。


 本日の『ホトケノザ』に話を戻しましょう。

 花言葉は『調和』『耀く心』です。名前の由来でもある仏様の台座を思わせる葉の上に、そっと咲く控えめなピンクの花を仏様に見立てたのでしょう。

 仏様に救いを求めた昔の人が、野原に咲くホトケノザを見て、極楽浄土を願ったかもしれませんね。


 一度は見たことあるけど名前を知らない花だと思います。子どもの頃に、花の蜜を吸ったことがある人もいるんじゃないかしら。

 でも、ホトケノザは有毒植物なので、ご注意ください。花の蜜をちょっと吸うくらいで死ぬことはないと思いますが、春の七草と間違えてお粥にいれないようにしましょう。

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