花言葉 ピラカンサ

 今朝から秋雨が冷たく降り、冬を感じました。

 これから北陸の方へ急いで向かわなければならないんですけどね。あいにくの雨に心が折れそうです。あちらは、関東よりも寒いのでしょうか。


 さて、秋から冬に向かい、姿を変えていく近所を歩いていると、赤い実が目につきます。

 枝にびっしりと実がついて重たそうな様子で、サンザシにも似ています。真っ赤で美味しそうにも見えるのに、秋に鳥が食べる姿を見かけることはありません。


 このサンザシにも似た赤い実は、11月23日の誕生花『ピラカンサ』の実です。時々、黄色い実も見かけますね。庭先の花数も減ってきたこともあり、よく目立ちますね。


 ピラカンサはサンザシに似ていることから常磐トキワ山査子サンザシとも呼ばれています。バラ科で、苺の花に似た白い花を咲かせる低木ですが、赤い実の方が印象的ですね。

 この赤い実には毒性があります。なので、秋にたくさんの実を付けていても、鳥が食べている姿を見かけないんです。


 実の毒性が強いため、葉が枯れても腐ることなく、長い期間、枝についていることが出来るんだそうです。でも、冬が深まり寒くなると分解が進んで、毒性は弱くなるそうですよ。

 食べられる木の実や果物がなくなった頃、鳥たちがピラカンサの実をついばむようになるのは、食べても体内で解毒できるほどになるからなんでしょう。


 そんな『ピラカンサ』の花言葉は『燃ゆる想い』『美しさはあなたの魅力』『防衛』です。

 真っ赤なな実がびっしりとつく様子から、燃えるような情熱と魅力を感じたのでしょうか。

 ピラカンサの枝には刺があり、学名Pyracanthaピラカンサは、ギリシア語のpyroacanthaを語源としているそうです。その刺が、まさに防御の言葉となったのだと思われます。


 毒性があるだけでなく、枝の刺もまた、寒い冬まで実を残す手助けとなっているのでしょうね。

 葉が落ちて、刺が見て分かるようになった頃には、辺りに木の実も少なくなり、鳥たちも食べやすくなる。そう考えると、自然界の生存戦略が上手いこと働いているのを感じます。

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