花言葉 ネジバナ

 7月4日の花は『ネジバナ』です!

 ひとつ前のニッコウキスゲは、私の手違いで日にちが違いますので、お気をつけくださいませ。


 さてさて、我が家の庭にもひょこひょこと顔を出しているネジバナ。すっと細長い一本の茎に小さなピンクの花を、螺旋状にたくさんつけています。

 稀に白一色のものが咲くそうですが、まだ一度もお目にかかったことがありません。


 そんなネジバナは、古くから親しまれているようです。



 “芝付しばつきの 御宇良崎みうらさきなる 根都古ねつこぐさ

      逢ひ見ずあらば あれ恋ひめやも”

          (万葉集より、詠み人しらず)


 根都古ねつこぐさが、ネジバナのことだと言われています。

 ねじれて咲いている花を見て『あなたに会わなければ恋に苦しまなかったのに』と、恋い焦がれる心が捻れそうになったのでしょうか。


 ネジバナに自分の姿を重ねて読まれたこの歌から、花言葉を『思慕』としたそうです。



 子どもの頃、私の住んでいた地方ではネジリバナと呼んでいました。

 その当時は万葉集もまだ知らない子どもだったので、ただただ可愛い姿に、せっかくなら名前ももっと可愛ければ良いのにと思ったことがあります。

 ネジリバナ、なんて見た目そのままですからね。


 芝の中で、とても小さくて可憐に咲くネジバナが風に吹かれる姿を見てると、守ってあげたくなったのを今でも覚えています。



 でもこのネジバナ、根っこはなかなか太くてしっかりしているそうですよ。強い風に吹かれても、しっかりと立っているだけのことはありますね。


 恋をして、想い人に心を寄せているとふわふわした気持ちになってしまいますからね。想いを成就させるためにも、根っこの部分はしっかり、強くあると良いのかもしれませんね。

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