第228話 あおいさんと、年越し‼︎

「3、2、1、ハッピーニューイヤー‼︎」


今日も元気なあおいさん。こんな夜でも、こんな大声で叫ぶなんて……。さすがあおいさん。


「ゆうくん。去年はありがとね。」


突然、真面目な顔をして、あおいさんは、そう言ってきた。

……いや、さっきまで、あんなに叫んでたのに、この切り替えの速さよ。なんかあおいさん、いきなり去年より進化してません?


「知ってた?私の去年の目標、『ゆうくんと付き合う』だったんだよ?」


知らなかった。全然知らなかった。……え?なに?ていうかそういう系の話をするの?

『イッエーイ、お祭りだ〜‼︎』

的なノリじゃなくて、

『ゆうくん。去年はありがとう。』

的なノリで行くのね?


「だから私、ゆうくんから告白してもらって嬉しかったの。……それに、こんな指輪までもらえて。」


「あおい。俺の方こそありがとう。色々迷惑かけたりしたのに、ずっとそばにいてくれて。」


「ゆうくん。」


「あおい。」


夜も遅いということもあり、俺たちはおかしくなってしまっていた。

……2人の距離はどんどん近づき、あと少しで、もうお互いの距離がゼロになるというところで、


「たっだいま〜‼︎」


「ただいま。」


そう言って、家に母さんと父さんが、家に入ってきた。

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