番外編 もしも優香と付き合っていたら? クリスマスデート編②
「うわ~、すっごくきれ~‼」
優香が、目を輝かせながら目の前に広がる光景を見つめる。俺たちが来ている場所は、県内で最もイルミネーションがきれいと言われている場所だ。青や赤、黄色に緑。様々な色の光が俺たちのことを照らし出す。
「すっごくきれいだな。」
ここについてからずっと落ち着かない優香のことを、子を見つめる親のような顔で見つめながら俺はそういう。子供みたいな優香、略して子供優香、めちゃくちゃかわいい。すっごくかわいい。本当にかわいい。もう後ろから、神々しい光が見える。優香さん、神様になっちゃった⁉
「うん、本当に、すっごくきれいだね‼」
本当に、優香も、イルミネーションも、すっごくきれいだ。
「……まあ、優香の方がきれいだけどな。」
「……まあ、ゆうきのほうが、綺麗だけどね⁉」
俺がそう言ったタイミングと、優香がそう言ったタイミングが重なった。
……いや、優香に褒められるのはすっごくうれしいよ?でもさ、男で綺麗って何⁉いや、かっこいいとかならわかるよ⁉でもきれいって何⁉
そう思ったものの、優奈の嬉しそうな顔、顔を赤く染めて嬉しそうにしている優香のことを見ていたら、そんな疑問さえ、どこかに消えていった。
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