第136話 突然現れた女の子の正体は⁉
「あ、葵じゃん、久しぶり~‼」
先ほどの、段ボールに入っていた女の子は、どうやら葵のことも知っているようで、台所にいる葵を見つけるなりそう言った。……あ、今『だんぼうる子』って言わなかったのは、決して、つまらないことに気づいたとかじゃないからね⁉
「……」
葵は、しばらくその女の子と見つめあうと、
「あ‼誰かと思えば渚じゃん‼本当に、久しぶりだね。」
……渚。あ、ああ、渚ちゃんね‼幼稚園の頃、よく遊んでた。
「……。うわ~ん。よがっだ~。私、二人ど全然あっでないがら~、わずれられぢゃっだのがどおもっだ~。」
渚はそう言いながら、涙を流す。
……本当に、すみません。
「渚のこと、わたしたちが忘れるわけないじゃん‼だって私たち、親友なんだよ‼引っ越しする前に、三人で約束したじゃん‼どこに行っても、わたしたち三人はずっと一緒だって。絶対、渚のこと忘れたりしないって。」
そう言って、渚をの背中をさする葵。……本当に、本当にすみませんでした~‼
俺はそう、心の中で渚に、謝るのだった。
……声に出したら、葵に怒られそうだしね。
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