第15話 群れのボス 閑話

 群れのボスは新しく見つけた巣穴の中で手下が1匹やられたのが直感で分かった。

 前の大きな群れから追われて仲間達と安住の地を探してこの森に辿り着いた。

 この塒はゴブリンのものだったのを皆殺しにして奪ったものだ。


 ここは良い土地だ、巣穴から力を感じる


 近くに大量の獲物がいる


 人間の巣も近くにあるようだったが、力を得た自分と仲間がいれば恐れることはないだろう


 そうボスは思っていた。


 ボスと数頭のなかまはゴブリンを殺し力を得た

 ゴブリンの巣穴は魔力溜まりであった

 魔獣化した仲間との繋がりを感じた

 そのうちの一頭がやられた


「グルルゥ」ボスは安寧を脅やかす存在に怒りを露にする。


 昨夜の狩りは成功だった

 獲物達の巣であろう場所にはまだまだ獲物がいる

 人間の気配もあったがほんの少しだった


 昼間は森から出ず、少数で縄張りのパトロールとついでに狩りをするくらい


 つまり襲撃を受けたのだ


 この森と巣を群れを脅やかす存在を許してはおけない


「アオーーーーーーーーーン」

 仲間を呼ぶ


 力を得た仲間が2頭、他が4頭


 少ない


 昨夜、狩りを行った方角に出たヤツらがいない


 一回り小さい手下と二回り小さい手下を睥睨する…


 一つだけ鼻を鳴らすとゆっくりと獲物の巣の場所へ歩きだした

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