第5話 娘を◯すぞ作戦

肥溜めから少し歩いていくと早速村を発見することが出来た。


遠くから見ているが、村人たちがチラホラと歩いているのが見える。


(う〜ん……どう見ても俺より足が速い……どうせ行っても、絶対捕まるな……)


そんなことを思っているときに……ちょうど、馬車が走ってきた。


(これだ……!)


俺はすぐにYボタンを押して馬車の後ろに捕まる。


運転士は後ろにゴブリンが乗るとは到底思っていないだろうな。



     *



村に入ってから少し経った所で、馬車の速度が落ち始めた。


俺はすぐさま馬車の外を見る。


(人の影はない……近くに隠れせそうなものは……)


周りを見る、


「あった」


今通り過ぎた家の隣にゴブリンの体がすっぽり隠れるぐらいの岩があった。


そうと分かればすぐに降りる。


速度はそんなに出ていなかったので落下ダメージは入らない。


(ふぅ……何とか村に侵入はできたな……)


岩の陰から隣の家の中を覗く。


「早く手を洗ってきなさい〜」


「は〜い!」


ちょうどお昼の時間だったらしい。


女の子が扉を開けて出てきた。


「ちょっと待てや。」


「へ?」


これを使わない手はないだろ。



     *



「どうか娘の命は……」


「だったら有り金全部出せ。あと、黒い布も」


「わ、わかりました!なので…娘の命だけは…」


「だったらさっさと動け!」


「はぃぃ……!」


俺もこんなことはしたくないよ……けど生きるためなんだもん。


「う”え〜ん!!ゴメンなざいぃ〜!!」


うぐっ……泣かないでくれよ……


「も、持ってきました!なので娘を……!」


俺は置かれた袋に金貨1枚と銅貨5枚があるのを確認した。


「駄目だ。」


「へ?」


今ここで開放して周りの家に大声で追放されでもしたら、もう俺はその場でお縄だ。


「もしお前が叫んだらこの娘はその場で殺す。いいな?」


「そ、そんな……」


俺はこの娘の母親に背を向けないように後退り、扉を開ける。


バタンッ……!


(さぁ……!ここからが勝負だ……!)


「うわ!カミラの家からゴブリンが出てきたぞ!」


「本当だ!アルナちゃんもだ!」


早速見つかった。


「おい娘!さっさと走れ!」


「うえ”ぇ”〜ん!!」


アルナちゃん?はその場に座り込んでしまった。


「あぁ”〜畜生!」


娘を◯すぞ作戦は失敗だ。


まずはどうやって逃げるか。それを考えないと……


「馬が脱走したぞー!」


「ヒヒィイイイイン!!」


何という幸運。


馬車庫から俺を見て興奮した馬が何匹か脱走した。



     *



「ふぅ……」


何とか村から脱走できた。


このゴブリンの状態でプレイできるのが、いつまで続くかわらない。


だから出来るだけ死ぬことは避けたいところだ。


(モブA) 死んだら普通どうなるんですか?


死ぬとまた死んだ場所にリスポーンされる……

わけではなく……何処かの病院のベットで目が覚める。という設定だ。


(しかし……俺、よく頑張ったよ……)


よくあんな事ができたものだ……


言っておくが、俺はSではない。


どちららかと言うと、エ…………これ以上は言うのはやめておこう。

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