第2話 2年目にしてバク発見

『 操作の確認をします 』


はい来た毎度お馴染み操作の確認だ。


俺は手慣れた操作でコントローラーを動かす。


『 バトルが開始されます。 』


さぁ、バグ探しの開始。


「おっさんに恨みはないけど……背に腹は変えられねぇ!いくぞ!」


俺は、一発でも攻撃を当てると即死する少年に向かって走る……のではなく、ダメージを与えないよう、最新の注意を払って逃げ回る。


何故逃げるのかと言うと、少年君に攻撃を当てられるとるとそのままゲームが一からスタートしてしまって、バグにするまでの過程がすべて消えるからだ。


(さて……今日は何をしようかな……?)


「おらおら!逃げ回ってるだけかおっちゃん!?」


少年から煽りのお言葉を頂戴した。逃げ始めて1分経ったという証拠だ。


「バーカ。アーホ。」


「何ぃ〜〜〜〜!?」


少しイラッとしたので俺も煽り返しておく。


(しかし本当にすごいな……CPは俺の言葉をちゃんと認識しているのだから。)


「〜〜♪」



    *



お気に入りの歌を鼻歌で流しながらチュートリアルをし続けること1時間――


「バ、馬鹿野郎……!ちょこまかと逃げやがって……!」


少年が1時間経ったことを知らせてくれる。


少年は、小学生のような煽りを一発吐いた後、ここに的があるぞと言わんばかりに


バタッと倒れる。


「〜〜♪」


一時間色々なことを試したが、やっぱり今日もだめかな?


……そう諦めかけとたその時


「ギャグン!?ギャバ!?ギャギャギャギャ?」


少年が不吉な声を上げて起き上がる。


これはもしかして!?


……と俺も最初は思ったが、これはバグではない。

少年の力をチート級にして強制的にプレイヤーを倒す。いわゆる負けイベントと言うやつだ。


「ぎゃぎゃぎゃ…ぎゃああああああああ!!殺ず!ゴロズ!ガガガァアアアア!!!!」


はぁ、今日もだめだったか……俺は一応、動体視力は人の数十倍良いので、頑張れば避けれると言われている少年の会心の一撃を避けようと思えば避けれるが……めんどくさいのでコントローラーを床に落として深いため息をつく。


「ぺぷぴょ!?!?!!?!!?!?」


(は?)


少年が、本来出すはずのない言葉を発する。


「ぎゃジーーー!ジーージャー!バガグガガ!!


これってもしかして……!


『 チュートリアルが完了されました 』


来たかも……!


『 キャラクターを作りましょう 』


来たぁあああーーーー!!


俺は落としたコントローラーを再度手に取り、


自分に超似ている身長180センチのスタイル抜群美少年にキャラクターを設定した。


 

    *



『 では、楽……楽……ジーーーー!ジーーーー!冒ゲ…ゲゲーゲー! 』


おおおおおお!!



プツンッ


画面が暗くなった。



10分経過……



まだつかない



20分経過……



まだかな……まだかな



30分経過……



壊れたのか?



40分経過



このゲーム高かったんだよな……



50分経過



ホットコーヒでも飲みながら気持ちをホットさせよう……



1時間経過



現在夜の12時40分



もう限界だ。寝よう。

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