Episode ⅩⅩ (3-9)
白熱した体育祭の数日前。
「皆、体育祭が終わったらすぐに夏休みが始まるんだよね?」
アテナはつい最近創部したクリエイティブ部活動・MUSEのメンバーに質問をした。
「そうだよ。どうしたの~アテナ~」
「えっ」
「アテナちゃんだったら、夏休み前に何かやろうと考えるでしょ。やっと、創部した事だし。それで、アテナちゃんは何を考えているの?」
「私が夢で見た事や私の好きな小説をもとに派生と融合をし、新しい作品を作りたいという構想があるんだ」
「テーマはどんな感じ?」
「魔法少女が敵を倒すのではなく、浄化してもとの状態に戻すみたいなイメージ」
「倒すのではないと、随分と優しい倒し方だね」
「あまり過激なのは好きではないし。私達のレベルで作るのは限界があるから、できるところから作っていこう」
体育祭の間、アテナやミツキ達は部員メンバーに個展開催についての意見やアイデアなどをスマホのコミュニケーションアプリや細々とした休み時間の間にミーティングした。
自分たちのできる範囲でできる表現手段や演出を考えた結果、イラストと映像。音楽によって、表現する事にした。
体育祭の二日後。
アテナ達は、放課後に部員達を教室に集め、本格的に展示内容について話し始めた。
「アテナは夢や他作品で見た事をもとに展示をしたいというけれど、敵はどんな相手?」
「う~ん、見た目的に不気味な方が印象的かなと思うから、こんな感じ?」
アテナは事前に書いてきたイラストを見せた。
そこには、世にもこの現実世界に似合わない見た目の
「
髪は腰くらいまでの茶色ロング、制服は緑のセーラー服。
「こんな感じ……かな?」
「まだ初めてだから、まだ私達には経験が少ない。なので、今回の展示を機に回数を重ねて、MUSEとしての履歴・実績を沢山かけていけるようにこれから頑張りたいな……と思います」
「私も、アテナちゃんやMUSEの展示を頑張って手伝う!」
「俺もできる範囲で手伝う」「俺も!」「頑張りましょう。皆」「手伝うわ。アテナちゃん」「頑張ろう、アテナ‼」
MUSE全員が夏休みに開催予定のMUSE初の個展について意欲を示した。
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