湯気の記憶

作者 悠木 柚

ひとりきりの食卓。湯気の向こうに浮かぶのは、笑顔の家族との思い出。

  • ★★★ Excellent!!!

大好きな『赤いきつね』はいつも妹のもの。「僕」はきつね派なのに、いつもたぬきを食べていた。
大人になって独り立ちした今、好きなものを好きな時に食べられる。でも、僕が選ぶのは……

今だからこそわかる、両親の想い。辛い仕事に追われる日々を支えてくれる、数々の記憶。それらを呼び起こしてくれるのは、あの味。
「赤いきつね」と「緑のたぬき」がセットだったように、懐かしい味と大切な記憶はセットになっているのでしょう。
このままCMになっても不思議じゃないくらい、素敵な作品です。

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★★★ Excellent!!!

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