湯気の記憶

作者 悠木 柚

「今日も疲れたよ」と誰かに話したくなったら 三分待ちながら読んでみて!

  • ★★★ Excellent!!!

 子どもの頃の記憶は、思ったよりも鮮明に思い出せるものです。
 特に、あの日と変わらない『赤いきつね』と『緑のたぬき』を見つけてしまったらね。臨場感たっぷりに目の前に映し出されますよね。

 思い出の中に溢れるのは、日常の些細な出来事ばかり。
 でもそんな一つ一つが、なぜか大人になると愛おしくてたまらなくなる瞬間があります。その時、ようやく気づく家族の気持ち、温かさ。

 大人になって、一人で乗り越えなくてはならない時があっても、一人で抱え込まないで! 頭を空っぽにして銀の蓋をめくってお湯を注いでみてください。
 きっと湯気の向こうに、あなたを支えてくれる物語が蘇るはず。
 一人だけど一人じゃない。

 心も体もほっこりできるお味。お勧めです。

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