第88話 久しぶりに家に戻るのも良いよね?
?「、、、くだ、、、てください。」
んむぅ、、、まだねむい、、、
?「起きてください。 着きましたよ? もう夕方です。」
和「、、、ついたって、、、どこに?」
?「七海さんのお宅にです。」
和「そんな、、、だってまだべっどのなか、、、」
?「気持ちよさそうになていたので、お父さんに頼んでそのまま車に乗ってもらったんです。 なので起きてください? いたずらしちゃいますよ?」
和「、、、みおさんのいたずらなら、よろこんで、、、」
澪「、、、デジャブと言いますか、既視感と言いますか、、、私に身に覚えがある言葉ですね。」
あぁ、、、もうちょっとねよう
澪「むむ、これは了承したということですね? ならば、いたずらの時間ですよ。 それっ!」
なにを、いって、、、
和「アハハハ! 止めてくすぐったい!」
はい、目が覚めました
七「和樹の大きな声が聞こえたと思って出てきたら、和樹あんた何してんの、、、」
俺が澪さんにくすぐられてる姿を見られた、、、よりによって母さんに、、、
和「これには山より深く海より高い理由がありまして、、、」
澪「和樹くん、それを言うなら『山より高く、海より深い』ですよ。」
和「ザッツライト!」
七「あなたたち息ぴったりね、、、まぁ良いわ。 いらっしゃい、澪ちゃん。 歓迎するわ。」
澪「はい。 お世話になります、七海さん!」
諸事情あって、今度は澪さんがウチに住む事になった
澪さんと一緒に荷物を運んでいる隣で、大人たちは、、、
秀「澪をよろしくおねがいします。」
楓「家事を一通りは教えてるから、じゃんじゃん使っちゃって!」
七「そんな! 和樹がお世話になったんだし、澪ちゃんに家事をさせられないわよ。」
楓「別にいいのよ。 澪も喜んでするだろうし、何よりあの子の将来のためなんだから。」
七「そうなのね、、、なら、少しだけ任せてもらっても良いかしら?」
楓「えぇ。 子供が一人増えて七海さんも大変だろうから、遠慮しなくていいの。」
七「楓さん、、、」
秀「というわけで、澪をお願いします。」
、、、母さんと楓さん、めっちゃフランクに話すようになってる、、、仲が良くなりすぎじゃない?
澪「和樹くん、手が止まっていますよ? どうしましたか?」
和「いや、その、母さんと楓さんがとっても仲が良くなってたから驚いて、、、」
澪「私も最近知ったのですが、よく一緒にカフェに行ったりしているそうです。 ママ友、というものでしょうね。」
和「マジか。 俺の知らない間に母同士の仲も良くなってたんだな、、、」
澪「お互いの保護者の仲が良いのは良いことです。 連絡が早いですし、何より結婚の時に不具合が生じません。」
和「ここでスラッと『結婚』ってワードが出てくるところ、カッコいいよ、、、」
なんかさ、俺よりカッコよくなってない?
澪「婚約をしている以上、結婚のことを考えないのはありえませんよ。 もしかして、私と結婚したくないんですか?、、、」
ちょっ、ここで目をウルウルさせるのはズルいよ!
和「そんな! 俺は澪さんと結婚したいよ!」
澪「なら問題ありませんね。 では荷物運びの続きを行いましょう。」
クッ、またからかわれた、、、平然と荷物を運ん、で、る、、、
あっ、めっちゃ赤面してるわ
澪さん恥ずかしがってるわ
和「、、、フフ。」
澪「、、、何でしょうか、その含みのある笑いは。」
ジト目の澪さんもカワイイ
和「いんやぁ? そうかぁ、俺と結婚するの、顔赤くするくらい嬉しいんだ?」
澪「ッ! 、、、そうですよ! 大好きなあなたとの結婚を想像しただけで赤面してました!」
、、、ガーっと言われて、俺もハズい、、、
そして何より、ヤケになった澪さんもカワイイ
菊「道端で惚気けないでもらえるかな、、、」
燈「まぁまぁ、それも二人の良いところでしょう?」
和・澪「、、、」
燈「あら、どうしたのぉ? 二人とも固まってぇ。」
菊「私達が現れたことに対して脳が処理しきれてないんじゃない?」
燈「なら先に説明しておくわねぇ。 今日はぁ、菊ちゃんとお買い物に行ってたのよぉ。」
菊「その帰り道に、この辺りに和樹の家があるんだよって燈火さんに教えたら、ちょっと寄ってみようってことで来たわけ。 居るか分かんなかったから本当に寄るだけのつもりだったんだけど、まさかこんな場面に出くわすとは、、、」
燈「ところでぇ、お二人はお引越し中?」
、、、ふぅ
和「取り敢えず、荷物運び手伝ってくれないか?」
現在、荷物運びも収納も終えて
ちなみに、今度は三条家を異なり、澪さんは空いていた違う部屋で寝ることになった
母さんに三条家での暮らしを話すと、『年若い男女が同じ部屋ってのは危ないわよ。 今は違う部屋の方が良いんじゃない?」との意見があり、こうして部屋が決まった
だが普段はどちらかが相手の部屋で過ごすつもりだし、寝る時に一緒じゃなくなるだけとなる
それは別にいいと思うのだが、、、
菊「え、二人って一緒のベッドで寝てたの!? なのに手を出さなかったって、、、チキンかよ、、、」
燈「二人で毎日一緒に、、、良いわねぇ。」
澪「菊さん? 和樹くんは私のことを大切にしてくれていて、私は和樹くんのことを信じているから、まだ手を出さないのだ、と安心して眠れるんです。 決して彼がヘタレなわけではないんです。」
どうしてこうなった、、、
荷物運びを手伝ってくれたお礼に、お茶とお菓子を出すのはまだ良い
だが、それがどうして俺の部屋で女子会することにつながるんだ?
こういうのってリビングとかじゃないのか?
それと菊、後で覚えてろよ、、、
和「まぁなんだ、とりま手伝ってくれてありがとう。」
菊「このまま帰るのもなんだったし、丁度良かったよ。」
燈「二人の愛の巣と同棲の話を聞けてぇ、私は大満足よぉ。」
澪「、、、なら良かったです。」
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