第71話 水着を試着する恋人も良いよね?




澪「ジャーン! どうですか?」


 意気揚々と試着室から出てきたのは、水着に着替えた澪さん



 、、、言葉が出ない


 来ている水着はセパレートタイプ 


 だから引き締まったウエスト、真っ白な肌が見えてしまう


 だが水着には可愛らしい飾りがあしらわれていて、いやらしさを感じさせない


 水着は白色だし、むしろ清純で、可憐で、美しい



澪「あの、何か反応をしていただけると、、、」


和「ありがとうございます!」


澪「何故感謝の言葉が出てくるのか分かりませんが、、、」


和「それくらい似合ってるってことだよ。」


澪「、、、素直にそう言ってくだされば良いのに。」


 そうボソッと言いながらも、彼女の耳は赤い


 澪さんも褒められるのは素直に嬉しいのだろう


和「とにかく、すっごく似合ってるよ!」


澪「す、素直に言われるのも恥ずかしいものですね、、、」


 顔も真っ赤になった



澪「その、他の水着も選んでいるので、見ていただけますか?」


和「喜んで。」


澪「では少々お待ち下さいね。」


 澪さんは他の水着も着てくれるらしい


 これは褒められて嬉しくなった感じだな


 カーテンを閉める時にチラッと見えた彼女の笑みがそれを物語っている


 俺も可愛い澪さんをもっと見れるので断る理由は無い




澪「こちらはどうですか?」


 今度は上下が繋がったタイプ


 多くの場合は幼く見えてしまう水着だが、澪さんは違う


 まず抜群のスタイルが幼さを感じさせないまま水着の良さを表現している


 水着のセンス、水色系統の色合い、そして飾りを含めて最高だ


和「この水着もとっても可愛いよ! さっきは『綺麗』って感じだったけど、今度は『可愛い』って感じだ。 また違った澪さんの良さを見れて嬉しい。」


澪「あわわっ、その、ありがとうございます! やはり水着を褒められるのも、良いものですね。」


 嬉しがっているけど恥ずかしがっている澪さんが可愛い


 今気づいたのだが、俺って結構ストレートに褒めてるな、、、


 澪さんは素直に褒められることに弱いのかも


 覚えておこう


澪「じゃあ、次の水着ですね。」


和「OK。 楽しみにしてる。」


 澪さんはまた試着室へと戻った


 次もどんな水着なのか楽しみだ




澪「次はこちらです。」


和「どれどrゴホッゴホッ!」


 むせた


 澪さんが着ていたのは先程と同じ上下が繋がっているタイプ


 紺色で、ふとももが強調されている水着


 ピチピチで、彼女のスタイルがよく分かる水着


 澪さんが着ていたのは、スクール水着


 いわゆるスク水だった



和「ゴホッ、澪さん、なんでその水着をチョイスしたの?」


 っていうかスク水なんてこの辺りの棚に置いてあったか?


澪「いえ、これは私が小学校の頃に着ていたものを持ってきただけですが?」


和「だよね! そしてなんで!?」


澪「、、、お母さんが、男の子は皆スクール水着が好きだと言っていたので、、、」


 楓さん!! 娘に何を教えてるんですか!



澪「和樹くんは、嫌いですか?」


 ウッ、目をうるうるさせないで


 心が揺らいじゃう


 いや、それ以前にスク水の澪さんがえっち過ぎる


 小学校の頃のだから案の定サイズが合ってなくてピチピチで、強調されたふとももが魅力的過ぎる


 っていうか、ぶっちゃけエロい


 珍しい格好をしている彼女を目に焼き付けておきたい気持ちと、見てたらこっちも恥ずかしくなる気持ちが混同してる



和「好きか嫌いかで言ったら、好き、だけど、、、」


澪「喜んでもらえて嬉しいです!」


和「でも、俺以外に見せないで。 そんなに魅力的な澪さんを他の人に見せたくない。」


澪「独占欲、ですか?」


和「それもあるけど、単に澪さんがいやらしい目で見られるのが嫌だ。」


 彼女のこんな姿を見れるのは自分だけにしたい


 他の男になんか見せてたまるものか


澪「、、、その、嬉しいです、和樹くんが私を大事にしてくれて。」


 水着を褒められた時とは違う安心した笑みを浮かべ、彼女は言ってくれた


澪「見せることができて満足したので、もう着替えますね、、、本当は少し、恥ずかしかったです、、、」


和「知ってた。」


澪「い、いつからですか!?」


和「初めから。 からかいながらも顔真っ赤だったし。」


澪「うぅ、、、もう着替えますね、、、」


 更に顔を赤らめながら試着室に戻っていった




澪「それで、和樹くんはどの水着が一番好きですか?」


 着替えを終えて、初めの服装に戻った澪さんは俺に問う


和「澪さんが気に入ったのが一番なんだけど、、、」


澪「いえ! 和樹くんが好きな水着を着たいんです!」


 、、、うん、嬉しいな


和「じゃあ、一番はじめのやつ、かな。」


 やはり澪さんは白色の水着が似合うと思う


澪「ありがとうございます。 ではこの水着を購入しますね!」


 嬉しそうに支払いに向かった






 、、、俺が一番好きだと思った水着を着たいだなんて、可愛すぎかよ









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