第13話 好きな人が心配してくれるって良いよね?



 俺は目が覚め、ゆっくり目を開けた


 目だけ動かして周りを確認すると、周りがカーテンで囲まれている


和「うっ、、、頭痛ぇ、、、!」


 どうやら俺は倒れてしまい、保健室へ運ばれたようだ






 しばらくぼんやりしていると、保健室の先生がカーテンを開けて入ってきた


保「あら、起きた? 2年の汐入和樹くんよね。 急に運ばれてきたのでびっくりしたわ。」


 そう言いながら俺の体温を測る


保「熱は、、、下がったみたいね。 咳や鼻水はないみたいだし、過労ね。 ストレスということも考えられるわね。 最近追い込まれるようなことでもあった?」


 、、、身に覚えしかない、、、


保「取り敢えず今日は休んで、しっかり睡眠を取りなさい。」



和「あの、、、今っていつ頃ですか?」


保「もう放課後よ。 6時限目が終わってからすぐね。 親御さんにも連絡したから、送ってもらいなさい。」


和「っ!」


 やらかした


 このままでは澪さんとの約束を破ってしまう


 菊とも話し合わないと、、、




 考えだしたらまた頭が痛くなってきた


 もう、考えるのをやめてしまおうか、、、


 そうだよな、、、 ハナから釣り合うわけなかったんだ


 それを勝手に夢見て、調子にのって、菊とも喧嘩してしまった、、、



 もう、忘れてしまおう



 次に澪さんに会ったら謝って、もう自分とは関わらない方がいいと伝えよう


 次に菊に会ったら謝って、もう澪さんと関わらない事を伝えよう



 そうだ


 その方がいい


 自分なんかが関わったからこうなった


 自分の責任なんだ、、、



 だかr「和樹くん! 大丈夫!?」









 な、、んで、、、?


 忘れようと、したのに、、、



 荒れた息を整えながら、澪さんは話し始める


澪「良かった! 心配したんですよ? 空き教室に来なかったから急いで和樹くんの教室に行って、クラスの人に話を聞いて、、、、、本当に良かった、、、、」


 、、、今だ


 今言おう


和「澪さん。」


澪「はい。 何でしょうか?」







和「俺は、空っぽな人間です。 一人じゃ何もできなくて、自分を信じられなくて、こんな自分が嫌いです。」


澪「、、、、、、、」


 澪さんは、少し驚いたけど、黙って聞いてくれている


 失望したのか、憐れんでいるのかは分からないけれど


和「だから、澪さんの優しさが眩しい、とても羨ましい。」


澪「、、、、、、、」


和「澪さんは綺麗で、優しくて、、、こんな自分をなぐさめてくれました。」


 、、、、、?


 違う


 こんな話がしたいんじゃない、、、、、


 けれど、理性とは裏腹に、、、言葉はどんどん口から出てくる






 

和「そんな澪さんを好きになりました。 俺も、あなたのことが好きです。」


 なんで、、、、、?


 俺に関わらないほうが良いと言いたいのに、、、、、



和「告白の返事です、、、、、、よろしくおねがいします。」










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