ハロウィンのシンデレラ

作者 橘 紀里

82

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★★★ Excellent!!!

 三百六十五日、閏年の時は三百六十六日……。
 そんな一年の毎日毎日を、継母と義姉たちにつつかれいびられながら過ごす小さな少女エレイン。

 まだ十二歳。だけどどこか達観している、なんでもできてしまう、そんな賢くて綺麗な少女。嫌気のする辛い日々を、それでもやり過ごす。

 そんな彼女はある赤い月の浮かぶ夜に窓を開けて——。

 古い言い伝えと、やって来たのは不思議な大きなかぼちゃと……。

 めくるめくおとぎ話のような世界観と、ダークでメルヘンな要素がたっぷり。
 ハロウィンは聖人達の夜と言われているけれどそこには?

 十二時を過ぎたシンデレラは魔法が解けてしまう。そんなお約束事も、最後にちょっと余韻を残してにんまりしてしまうかも。

 甘ったるい薫りの魔法に、かけられ、かかったのは果たしてどっち?
 素敵な一夜の物語、とってもオススメです♪

★★★ Excellent!!!

 継母と義理姉に家事のすべてを押し付けられ、日々の暮しにうんざりする主人公エレイン。まさにシンデレラといわんばかりの扱いを受ける彼女。

 赤い月の夜は窓を開けてはならない…。

 なのに窓を開けたエレイン、その理由とは?
 迎えに来た謎の男の正体は?

 シンデレラを下敷きにしたスタートだけど、現れるのは王子様ではなく、目印は硝子の靴ではないけれど。

 まだ12歳の彼女が大人になったときどうなるのか。未来が楽しみな、不思議な魔の夜の出来事が、リズミカルかつテンポ良く描かれている、ちょっぴりときめく? 物語です。