第15話

母親とふたりで住んでる、ボロっちい、アパートに大急ぎで戻り、

箪笥を漁った。


母さんの下着...


ろくなものがなかった。


親父を早くに無くし、女手ひとりで

育ててるから、あんまり、新しいもの買えないんだろうな、、、

洗濯済みだけど、

着古した水色のブラを手に取り、

適当な紙袋に入れて学校に戻った。


ほんとは、新品を渡したかったけど、

頑張って探したけど、なかったんだ。

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