みんなでお風呂



〈ガチャ〉



弓槻「おっす」



夢葵「え!? 弓槻ちゃん?」



弓槻「遊びに来たんだけど、すげぇ雨でびっしょびしょになっちまって」



夢葵「今朝から雨すごかったもんね。早く入って」



弓槻「ああ、ありがとう」



〈ガチャ〉



ゆき「お、おじゃまします」



夢葵「え!? なんでゆきさんも?」



ゆき「弓槻さんがいっしょにどうかって、言ってくださって……」



弓槻「大勢の方が楽しいだろ」



夢葵「そうだけど……」



弓槻「夢葵、もうちょっとそっち寄ってくれ」



夢葵「あ、うん」



ゆき「おじゃまします……」



〈かぽーん〉



弓槻「ぬゔああああ〜」



夢葵「なんか新鮮だねー。こんな朝早くから三人でお風呂なんて」



弓槻「な。そもそもあたし朝に風呂入らねぇし……」



ゆき「はぁ〜。気持ちいいですね」



夢葵「狭いけど……。あ、ねね、弓槻ちゃん、雨大丈夫だった?」



弓槻「膝まで濡れた」



夢葵「うえ。さいあく。ズボンびっしょびしょじゃない?」



弓槻「ショートパンツだったから大丈夫だったぞ」



夢葵「いや、生足で雨受けてる方が心配だよ……。ん、待って。上は?」



弓槻「上って?」



夢葵「上の服はどんなだったの?」



弓槻「いつものタンクトップだけど……」



夢葵「タンクトップにショートパンツってこと……?」



弓槻「ああ」



夢葵「……」



ゆき「そんな格好で大雨の中って、ほんとに大変でしたね……」



夢葵「それ以前の問題だよ……」


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