七月十七日
侑希「あ、今日夢葵の誕生日だ」
ゆき「え? 今日ですか? なんで先に教えてくれないんですか」
侑希「いや、忘れてたんだって……」
ゆき「何も用意してないですよ」
夢葵「やっほー」
侑希「げ」
ゆき「げ」
夢葵「ふたりともそろって酷くない……?」
ゆき「いえ、その、すみません。今日夢葵ちゃんお誕生日なんですね。今侑希さんから聞いて……」
夢葵「あ、なに? そんなこと? ぜんぜん気にしなくていいのに」
ゆき「いえいえ、おめでとうございます」
侑希「どうする? 何か食べに行くか」
ゆき「そうしましょう」
夢葵「別にいいのに」
ゆき「よくないです! 夢葵ちゃん何か食べたいものないですか?」
夢葵「えー、回転寿司とかかな」
侑希「あ……」
夢葵「なに?」
侑希「お寿司はゆきちゃんが食べられないんだよね」
夢葵「そうなの?」
ゆき「いえ、夢葵ちゃんが食べたいのなら行きましょうよ。私はサイドメニューとかでも……」
夢葵「うーん。せっかく行くならみんなで食べれるものの方がよさそうじゃない?」
ゆき「あ、じゃあ、とりあえずデパート行きませんか? そこでいっしょに夢葵ちゃんへのプレゼントも買うんです」
侑希「いいね。それでケーキでも買って帰ろうか。どう、夢葵?」
夢葵「あたしは別になんでもいいけど……」
侑希「よし、じゃあ、決定ね。デパート行こう」
ゆき「そうですね! 夢葵ちゃんはほしい物を考えておいてくださいね」
夢葵「あの……」
侑希「?」
ゆき「?」
夢葵「いや、その……」
ゆき「なんですか?」
夢葵「突然来たのに、ありがとうね。ふたりとも」
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