ゆきちゃんと帰省編 その一
「え? 何このタイトル? 帰省編? その一?」
「私も何も聞いてないです。なんですかこれ?」
「あれじゃない? この前、ゆきちゃんの実家に行こうとかって言ってたからその話が始まったんじゃない?」
「こんな◯◯編なんてつくの初めてじゃないですか? 続編もあるってことですよね」
「そうだね。続いてた話なんて修学旅行とクリスマスくらいしかないから長編でもやるんでしょ。僕ら何も聞いてないけど……」
「というかできるんでしょうか。帰省のエピソードなんて。このお話って私と侑希さん以外登場できないですし」
「ついにそのルールを破るんじゃない? 君の家族が登場するとか」
「あー、私の弟とかですね」
「え!?」
「? どうしたんですか?」
「弟さんいたの?」
「はい。今も実家に」
「わーお。弟さんが登場だ」
「そうですね。ところで、いつ私の実家へ行きますか?」
「いつって、次の話じゃないの?」
「私お仕事あるんですけど……」
「僕も普通に仕事始まっちゃったし……」
「どうするんでしょうか?」
「どうするんだろう……」
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