ひざまくら



「おじゃまするね。はぁ、疲れた」



「お疲れ様です。今日のお仕事大変だったんですか?」



「まぁ、教師の君より大変だったかはわからないけど」



「別に侑希ゆうきさんが大変だったと思うなら、人と比べる必要はないですよ。ほら、辛かったなら辛かったって言ってください」



「……ありがとう。うん、大変だった」



「じゃあ、がんばった侑希さんに膝枕してあげます。横になって、頭乗せてください」



「いや、さすがに恥ずかしいというか……」



「遠慮なんてしなくていいですよ。ほら」



「……。こ、これでいい?」



「えへへ。上手にできました。ゆっくり休んでくださいね」



「ね、ねぇ、今日どうしたの? なんかすごいけど……」



「もしかして嫌ですか?」



「いや、そうじゃなくて……」



「いや? 嫌なんですか?」



「いやいや! えっと、そっちの嫌じゃなくて!」



「えへへ。……知ってます」


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