理不尽な死

 そう言われて納得はできなかったが、死んでしまったのでどうしようもなかった。


「僕は契約なんて言葉は言われてません」

「契約は、神との契り……力を与えられる代わりに神の使命を与えられる」


 神から授けられるチート能力、異世界転生物の鉄板……その世界の最強に分類される代物だ。

 僕にはそんな特殊な能力はない。


「だが、その他にも転生者……この世界における生まれ変わり、僕達とは違いただ転生して記憶のみ残っている者もいる」


 輪廻転生……本来ならば、記憶を失って転生するが僕のいた世界でも稀に前世の記憶を持った人間がいた。


「君はウルクスとは話しただけで、契約はしていない……つまりは僕達と違い、神の使徒ではないんだ」

「僕は、どうなるんですか?」

 

 正直、神の策略に巻き込まれるのはごめんだ。

 契約していないのなら、関わるに越したことはない。


「安心してくれ、君は今回、事件に関わったから話しておこうと思ってね」


 という事は今回の戦いも、神の策略の戦いという事になる。

 

「まずは、そうだな……少し、昔話をするとしよう」

「昔話?」

「あぁ、それは僕達じゃない……僕達が転生するずいぶん昔……この世界が出来てしばらくたった時の物語だ」


 そう言ってナオトはその物語を語り出した。




ー----------


 この次は、全ての根源……始まりの物語です。

 物語の主人公が変わります。

 三人を軸に展開していこうと考えていますので、お楽しみに。 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る