お開き

「さて……片付けるか……」


 周りを見ると、色々散らかっている宴会場を無事な者達で黙々と片付ける。

 なんというか、まぁ色々発見があったな……。

 セシアとレアの酒癖の悪さとか、酒を飲んだ時の皆の状態とか……。

 絶対にセシアに酒を飲ませまいと思った。

 

「そこ、お願い……」


 ミリスの的確な指示のおかげで、早く全ての片づけが終わった。

 明日は時雨は休みなので、片づけは明日でいいと言われたが先にやってしまおうという事で片づけをミリスと行ったのだ。


「セシアがまさか酒を飲んじゃうなんてね」

「ごめんなさい、確認してないばかりに……」

「私も見てなかったし、仕方ないよ……にしても、年上の女性陣はミリーさんと六法生以外全然だったね~」


 エレナさんとルミリナさんはどちらかというと、レア違いお酒になれているのかいつも通りだった。

 貴族であるのでこういうのに慣れているという事でもあるのかもしれない。

 

「まぁ、一つ分かったことは私が飲めるようになったら二人には最低限飲まれないように鍛えないと……」


 その言葉には心配そうだった。

 この世界でもそうだが、お酒の接待はよくある。

 特にセシアは貴族だ。

 もう少しすれば、そういう事もあるのでああいう事があると都合が悪くなるだろう。

 しばらくして掃除を終え、互いに部屋に戻り眠るのだった。

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