力の有無
互いに戦闘態勢に入ると先制攻撃を繰り出したのはウェルサだった。
エレナの地面か蒼い魔法陣が展開される。
しかし、エレナの銃で発動前に打ち抜かれる。
彼はもう手をかざさないで魔法を放てるようだった。
ただ見ているだけで魔法を放っている。
「いけますか?」
「こんなの余裕よ、貴方の魔法に比べたら可愛すぎるくらい」
その言葉と同時に、彼に反撃の魔弾を打ち込む。
それと同時に歩く方向の地面を打ち抜く。
地面のパリンっとガラスの割れるような音がする。
発動前の地雷魔法だ。
「小細工しか能がないのかしら?」
皮肉っぽくそう言うとウェルサの眉が少し上がる。
確信を突かれてイラっとしたのかわからないが、彼はエレナを睨む。
「死んでも後悔するなよ」
そう言うと、彼は両手を前に出した。
瞬間、周りにいくつもの属性魔法陣が現れる。
流石のエレナでも、これを凌ぎきるのは一苦労だろう。
エレナは横にぐるりと素早く身体を回転させると、もう一度回転すると同時に魔弾を放つ。
その銃弾は正確に魔法陣の術式を撃ち抜いていく。
そして彼の方に視線を戻すと残っているのか前後左右に弾を撃ち込む。
そして残りの魔法を全て撃ち込んだ。
まるで魔法のある位置がわかるかのような正確な攻撃だった。
しばらくしてエレナに傷一つつけることなく、攻撃がやんだ。
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