圧倒的力
彼女が魔法を唱えると、ミナは二人になる。
自信を投影し、映し出す魔法だ。
投影の中でも上級部類の魔法だ。
この魔法は魔力が半分になるデメリットがあるが、攻撃が二人になる。
即ち、威力が半分だが威力が片方は残像で、更にもともと近づけない僕にとって力が半分になったとはいえ近づくのは容易ではない。
「行きますよ」
一人が魔法を放つ。
二人になり威力が半分になったとはいえ、僕の魔法では勝てないと直感で感じる。
魔法を横に避ける。
着地と同時にもう一人がこちらに手をかざす。
次はどっちへ飛ぶ!?
そう思い、彼女の手を見る。
その手は僕にではなく地面に向いていた。
地雷魔法か!
風力で着地点を逸らしにかかる。
「隙あり」
もう一人の方が縛鎖を放つ。
僕は受けないように、魔法の壁を展開する。
しかし、その魔法は僕にではなく地面に向かう。
空中に浮遊していいるため、動くことは不可能だ。
鎖が地面に刺さると同時に爆発が起こる。
直撃を避けたとはいえ、爆発に巻き込まれ痛みが走る。
爆発で吹き飛ばされ、動きが鈍くなる。
「くぅ!」
「終わりです」
ミナは僕の前に現れる。
真っ白い下着が視界に入る。
彼女は屈むと、僕の胸に手を当てる。
瞬間、身体中から電気が走った。
魔力を雷に変換して僕の身体に放ったのだ。
その瞬間、僕の身体は完全に動かなくなる。
「これで完全終了です」
僕にそう言い放つと、誰かが近づいてきた。
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