戦闘
互いに間合いを詰める瞬間、アリエは持っていた両手の短剣を
ゼノンに向かって投げつける。
それと同等の速度で彼に詰め寄る。
避ければ、彼女の攻撃がゼノンを襲う。
体勢がずれることで、ゼノンは不利になると感じたのか剣で彼女事切り伏せにかかる。
投げた剣に当たると、投げる力が強いのか少し剣の速度が落ちる。
このままだと、一歩先に彼女の刃が届く。
そう感じたゼノンは踏み込みを筋力に物を言わせ、無理やり後ろに下がる。
間一髪で剣は服を掠める。
そのまま彼を追撃しようと、アリエは突っ込んでくる。
切り込んで避けるの繰り返しで、ゼノンは少しづつ体勢を立て直していく。
そのまま攻撃を繰り返す。
ゼノンは彼女の攻撃を剣で躱す。
しばらくして二人は互いに距離を取る。
「はぁ……はぁ……」
ゼノンが汗一つ流さずにアリエを見ているのに対し、彼女は疲れているのか少し膝を折っている。
いつもより疲れが早い!!
彼の攻撃に何かあるのだろうか……。
身体の筋力が痛む。
追撃にはそれなりに踏み込んではいたが、こんなに疲れるのは初めてだ。
清流?
いや、あの体勢から清流の技は見たことがない。
私が見たことないだけかもしれないが、あの流れるような動きは大体は清流からの派生であるのは間違いなかった。
「どうした、もう終わりか?」
アリエが考え込んでいると、ゼノンは淡々と言い放つ。
「何しやがった、この野郎」
アリエはゼノンを睨みつけた。
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