準決勝第一試合

「さて、次は二人の戦いね」


 第四試合もすぐに決着が着き、三十分後に僕達と六刀法生の対決となった。


「六刀生首席と戦いたかったけど、とりあえず第二席かな」


 アリエは生意気な顔をしてゼノンを見ると、彼は余裕の笑みで彼女を見る。

 

「失礼だよ、アリエ」

「別に構わない……確かにやるようだが、まだまだひよっこには負けんよ」


 その言葉にアリエも笑いながらゼノンを見る。

 和むはずの場なのに、すでに二人は戦闘態勢に入っている。


「二人とも殺気出しすぎだ、王子の前だぞ」


 ウオラがそう言うと、二人は互いを見るのを辞める。


「はは、いいじゃないか……血気盛んな時期、まるで昔の僕達のようじゃないか」

「ほんとにね~、ウオラなんか剣技科で狂犬って呼ばれていたね」

「俺は大人しかったぞ?」

「「うそつけ~」」


 レイスとミリーは二人でウオラをからかっている。

 なんかいいな……卒業してもこんな感じの関係……。

 

「そういうのは大事なことだけど、そういうのは戦いの場で思う存分発揮しなさい」


 ミリーの言葉に二人は頷く。


「さて、君達もそれぞれ準備をするといい……お互いに最高の状態で後悔のない戦いをするといい」


 レイスの言葉に僕達は「はい」というと、僕達は各控室に向かうのだった。

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