コロナとセシア その二
「防壁よ!」
コロナが呪文を唱えると、目の前に魔法の防壁が張られる。
セシアの斬撃とぶつかるが、一撃で亀裂が入る。
無詠唱とは違い、詠唱も入れたのでそれなりに強度は高いはずなのにだ。
「ふ~ん」
セシアは防壁で防御したのに少し感心したようにコロナを見ていた。
今のは一撃だが、一振りなので複数来る可能性の方が高い。
「水の防壁よ、強大な炎を防ぐ盾とならん……
青色の防壁が張られる。
火系統は水系統に弱いため、次の斬撃が来ても容易にこの壁を砕くことはできないだろう。
「防御姿勢ね、いいわこの攻撃を受けきれるかしら!?」
槍をまるで踊るかのように動きながら振り回す。
槍から先程の斬撃が複数コロナに襲い掛かる。
一撃が当たるが、ひび割れない。
そして続々と斬撃の嵐が押し寄せてくる。
また一撃、一撃と次々と斬撃が防御壁にあたるがびくともしない。
しかし威力が凄まじいのか、コロナの身体は少しづつ後退させられる。
なんて威力なの!?
一撃はまだ耐えられるが、こうも次々と来られると必死に耐えてるものの後ろに下げられる。
やがて斬撃がやむ。
魔力切れだろうか?
ならばこっちが攻勢に!!
「はぁ、私が最後か……」
セシアのその言葉と同時にコロナの意識は途絶えた。
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