決勝戦 六刀生組VSオットー組

 準決勝第二試合は六刀生三席と四席の試合になった。

 

「では、オットー・コロナVSリック・ゼノン……はじめ!」

「コロナ、援護を頼む!」

「うん!」

「加速!」


 オットーは一直線にリックに向かうとゼノンが前に出る。


「残念だが、今回は俺が相手だ」

「なら、貴方をを倒して敵を討たせてもらう!」


 ゼノンはオットーの拳を躱し続ける。


「もらった」


 ゼノンは間合いに入り剣を突き出す。

 

「はっ!」


 口から風の空気砲をオットーが繰り出すと、ゼノンは後ろに後退する。

 

「なんだ、その魔法は……」

「さて、なんでしょう!」


 そう言って再びゼノンに突っ込んでいく。


「オットーっと言ったか……貴様、魔法科だろ? 魔法メインじゃないのか?」

「生憎と僕は法生≪彼ら≫と違って器用に戦いながらってのが苦手でね!」


 話しながらの攻防が続く。

 オットーは拳、ゼノンは剣の間合いお互いに会心の一撃を伺っていいる。

 お互いの間合いを伺う戦いの最中、ゼノンの足を崩す。

 よく見ると、ほんの少しだが地面が盛り上がっている。

 その隙を待っていたかのようにオットーは間合いを詰め、拳を放つ。

 一対一ならこの間合いでこの状況は確実に取っただろう、しかし……。


「そうはさせないよ」


 言葉と同時にオットーは何かを感じたのか、後ろに後退した。

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