談話
今回の全試合が終了し、閉幕まで少し猶予があったので皆と談話している。
思った以上に皆話しやすくて、話が弾んでしまった。
その中で昔の話が出て聞いていると、今では考えられない程仲が悪かったらしい。
特にその頃は今に比べて貴族意識が高く、今に比べて一般生徒と貴族の確執が酷かったらしい。
「あの頃に比べて平和になったよね~」
「確かに、昔は酷かった。 今はないけど、昔は一般生徒に向かって魔法を放つ練習とかしていたからな」
そんな物騒なことしてたのかよ、貴族怖~。
「私はそんな陰湿なことはしなかったけど」
エレナは抱き着きながら言うと、二人は引いていた。
「どの口が……」
「ファリオスうるさい、だからモテないんだよ」
目を細めていうエレナにビクつくファリオス。
「喧嘩しないの」
指でデコを弾き、エレナをたしなめると涙目でミナを見る。
「酷いよミナ~」
「ここまでミナにご執心になるなんて、過去の貴方からは考えられないわね」
「うるさいポンコツ」
一瞬、鳩が豆鉄砲喰らったような顔になったルミリナだったが、咳払いする。
「ポンコツってどういう意味かな?」
「ポンコツはポンコツだよ、方向音痴だし緊張すると嚙むし追いつめられると直ぐ泣くし、ポンコツ以外のなんだってのさ」
顔が紅く染まるルミリナ。
「おい、一法生がいるんだぞ」
「皆~、昔のルミリナってさ~」
「もういい、やめろ!」
何ともまぁ、個性的な面子だが一つだけ確実に思ったことがある。
≪≪エレナだけは敵に回さないでおこうと≫≫
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます