155話 魔法戦を終えて
魔法戦を終え、凄まじい戦いを見せたミナとルミリナは互いに控室に戻っていく。
「行くわよ」
セシアがそういって歩き出す。
「でも」
僕は格闘戦が見たかった。
この試合は一刀生首席アリエと六刀生三席のセイラの戦いだ。
互いに見たことのない戦いだったので勉強のために見ておきたいのだ。
「モニターでも見れるじゃない」
「まぁ、そうなんだけどさ」
「行くわよ」
セシアはそのまま歩き出す。
強引だな~。
いかなければ無理やり連れていかれること間違いなしだ。
「じゃあ、俺はこの試合見てから合流する」
「わかったわ、ほら行くわよサウル」
「いや、僕も見た……はい……」
目が怖くて即座に言葉を変えてしまった。
ほんと、この子僕だけにきつくない?
「ほら、コロナも行ってこい」
「でも……」
「六法生首席と話せるのは今だけだ、だから行ってこい」
コロナはどこかを見て頷く。
「なら、行ってくるね」
そしてオットー以外のメンツでミナの部屋に向かうと、六法生上位四席が揃っていた。
「すみません、出直します」
「いや、大丈夫だ」
先程準決勝で戦っていた第三席のファリオスが扉を閉めようとして言う。
そして僕らは恐る恐る部屋に入っていく。
「それじゃあ、俺はこれで失礼する」
ファリオスは立ち上がり出ていこうとする。
「あら、別にいてもいいのに…ねぇ?」
エレナが僕らに向かって言うと全員頷く。
「ならいいが……」
「ほら、皆も座って座って」
そういうと、ミナとエレナが席を用意しようとする。
「自分たちでやるので大丈夫です!」
僕らは急いで自分で用意する。
席に着くと、六法生上位四名と僕達による異様な空間が出来上がった。
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