月と呼ぶ
ひとつだけ 空に高く 光っている
それを君と呼ぶことにしてからは
僕は随分楽に生きられるようになった
それが 仮染めの希望でも
それが 実態のない希望でも
それが 儚い偶像でもいいの
空には君も見ていたはずの夕焼けがあって
空には君も見ているはずの月光がある
それだけでも今はいいんだ、
あの月に 今は おやすみを、
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