白銀の沙汰

作者 蒼翠琥珀

銀河の只中に、ふわりと放り出されて揺蕩っているような読後感

  • ★★★ Excellent!!!

『白黒の黎明』と対になったお話。獣と人、雄と雌を行き来する彼等の出逢いが描かれた、はじまりの物語です。
移りゆくものと留まるもの。白狼と黒鴉。探求者と観測者。
ながくひろく世界を視続ける者たちの、ほんのひとときの邂逅。その奇跡のような刹那の輝きを掬い取って、甘美な切なさと共に読ませてくれます。
記憶はいつか刻の中に消えてしまうけれど、今あるこの想いは確かにここに存在している。もしかしたらその想いは、銀河を形づくるものの一部として時空を超え、在り続けるのかもしれません。

……我ながら、わけのわからないレビュー。でもこの作品、何度も読み返してはあれこれと夢想したくなるのです。
ぜひ、彼らの世界を感じ、その美しさに浸ってみてください。『白黒の黎明』と併せて読めば、より堪能できますよ。

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!

人の姿と獣の姿。男性と女性。
種族も性別も時として入れ替わる、不思議な者たちの物語。
作者の作品群を所狭しと駆け巡るキャラクターたちが、ここでも様々な形で繋がっていきます。

悠久の時。変わりゆくも… 続きを読む

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