★★★ Excellent!!!
惹かれ合う心 それが全ての始まりであり原動力であり 未来かもしれない ☆涼月☆
ここは森羅万象を司るライブラリの司書、羅土(ラド)の館。
そのライブラリに情報を伝えるのは、銀河を旅する璃杜(リヒト)の役目。
ここには、銀河の様々な情報が集められ、蓄積されています。
一緒に住んでいるのは、従者でありカラスの本質を持ちながら、この館では人間の男性の姿になっている双子の異人。無二(ムニ)と巫儀(フギ)。
隕石と共にやってきた、白狼の本質を持つ双子の女性の異人。樹理(ジュリ)と麗樹(レキ)。
異なる種でありながら惹かれ合う、樹理と巫儀の恋が描かれています。
二人は惹かれ合いつつも、異種間での子孫繁栄は望めません。
そして、樹理と麗樹は、いずれまた、なんの前触れもなく銀河のどこかへと飛ばされてしまうかもしれない運命を持っていました。
だからこそ、樹理は過去と未来の可能性を求めて研究に勤しみ、巫儀は彼女たちの行く先をどこまでも追える黒い翼を大切に思っています。
やがて訪れる離れ離れの未来を憂いつつも、今だけは……この腕に抱きしめていたい。
そんな二人の恋心が、儚くも美しい作品です。
双子の無二と麗樹の恋は、『白黒の黎明』と言う作品に語られていますので、一緒に楽しむことができますよ。
切ない恋心に、どっぷりと浸ってみたい方、必見です!