第10話 特別な夜 後編

彼方あちらに帰れ」


守神様に突然そう告げられ、息が止まりそうになった。今夜世界が繋がるのは知っていたけど。


「私がいては、おいやですか」


「今宵を逃せば、お前の命があるうちに次があるか知れぬ。帰りなさい」


淋しげな声音。堪らず抱きついた。


「不束者ですが、どうか」


この命、貴方に捧げさせて下さい。


***


タイトルである“特別な夜”ですが、人間界と神の世界ぎ繋がる、数十年、数百年に一度の特別な夜という意味と、神様と生贄の少女の想いが通じた特別な夜という両方の意味があります。


機会があればこの話、短編小説として出そうと思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る