206:なのさんとオフコラボ!②
「それじゃあまずはなの達のキャラシも新しく作って行こうと思うの」
「私はハーフエルフでも選びましょうかねー?」
「ウチは獣人にゃ! 種族値のマイナス補正なんて最低値引けば問題無いのにゃ!」
『種族値のダイス⋯⋯?』
「ゆかちゃんの種族値ダイス振り忘れてたの、うっかりしてたの」
「それじゃあ⋯⋯このダイスを振ってくださいねー1D4で3、4だと+2で、2、1だと+1ですよー」
『うん! ぽちっと!』
「おぉ、最大値にマイナス補正も最小値なの。
やっぱり殴れるヒーラーなの』
「と言うか全体的にステータス高くないですかー?」
「これは強そうなの」
「あっ⋯⋯う、ウチの子がぁ⋯⋯」
「INT3は草なの」
「流石に酷いですねー」
「DEX5ってなんなの!?」
「なのちゃん、戦う前から膝に矢を受けてませんかそれ」
「ふわり、なんなのその神ステは。
ゆかちゃんも相当だけど、ふわりも大概なの」
「ウチは⋯⋯ウチの存在意義はないのかにゃ⋯⋯」
「INT3は⋯⋯ちょっと⋯⋯」
:なんだか大変なことになってきたな
:INT3がどう仕事をするのかw
:DEX5も相当悪いぞw
「えーそれではそろそろセッション開始したいんですが、皆さん準備はOKですか?」
「「「『はーい!』」」」
:さぁどうなるかw
:楽しみだぜ!
:カオスに染まれ⋯⋯
:ウキウキですわ
♢
あなた達は同じ村出身の幼馴染です。
今回、あなた達は冒険者になる為に村を出て街へ向かっていました。
道中は特に問題も起きず、無事に街へ到着しました。
【ようこそ、イマナン街へ。
身分証を見せて貰えるか?】
「はい、これでいいですかなの」
「どうぞー」
「ばなにゃ」
『ど、どうぞ!』
【小さな村の出身か、此処へは何の用事で来たんだ?】
「冒険者になりたくて来たの」
【そこにいるハーフエルフの嬢ちゃんはまだ子供だろ? あんまりお勧め出来ないぞ?】
「い、一応私これでも成人してますよー?」
【な、うおっ!? マジじゃねぇかすまなかったな嬢ちゃん】
「いえいえ、お気になさらずー」
「あっ、ちょうちょにゃ!」
【⋯⋯この猫の嬢ちゃんは大丈夫なのか?】
「にゃにゃにゃー!」
「これでもかなり手先も器用で足も速いの⋯⋯」
【そ、そうか】
【ま、まぁとりあえず犯罪行為にだけは手を出さないでくれよ?】
「わかってるの」
「了解しましたー」
「にゃ?」
『分かりました!』
門番さんに冒険者ギルドまでの道を教えて貰ったあなた達は冒険者ギルドへと到着しました。
新規冒険者登録をするために受付へと向かい、書類に記入を始めました。
「ここでEDU判定です」
「EDUって何にゃ?」
「これは教育や言語に関する判定ですね。
失敗すると代筆として所持金から銅貨五枚が引かれます」
「⋯⋯もしかしてINTが低いだけだったら普通に喋っててもよかったやつかにゃ?」
「⋯⋯そうです」
「ウチのあほにゃあああああああああ!!」
:これはINT3
:TRPGじゃなくてリアルがINT3だったか
:草
:リアルINT3www
「最初に振って貰うの忘れてたので今3D6を振ってください」
「10なの」
「10ですねー」
『10だったよ!』
「⋯⋯13にゃ」
「振った数字+3があなた達のEDUになります。
なのでさくらちゃん以外のEDUは13、日本で言うところの大学卒業程度の教育は受けています。 なので代筆は必要ありません」
「さくらちゃんは補正入れて16、大学院生レベルの教育を受けています。 凄いですね」
:今まではバカのフリをしていただけwww
:EDU16www
:これはひどい
:さくらちゃんの中身がINT3...
「それではEDUを振ったところで再開しますね」
「「『はーい』」」
「⋯⋯はいにゃ」
代筆の必要も無く、無事に登録を済ませたあなた達は注意事項などが書いてある紙に目を通しました。
その中には至って普通の事が書いてあり、犯罪行為の禁止、受けた依頼を失敗した際にペナルティがある事などが書いてありました。
それをしっかり読んだ皆さんはまだ朝も早かった事もあり、これからどうするかを話し合う事にしました。
「⋯⋯というわけで今日はどうしましょうかー?」
「ウチは薬草採取とかの依頼を受けると良いと思うにゃ」
「「キェェェェェァァァァァァァァシャベッタアアアアアアアア!!」」
「さっきまでのはウチの、え、演技だったのにゃ」
「絶対違う気がするの」
「違いましたよね絶対」
『ちょっと無理があるかなぁ⋯⋯って」
「ちょっとウチ、村に帰るにゃ⋯⋯」
「待つの、サクラの力がナノたちには必要なの」
「⋯⋯本当かにゃ?」
「本当なの、二人もそう思うと思うの」
「ですねー」
『そ、そうだね!』
「しょうがないにゃぁ⋯⋯」
「「『ちょろいの⋯⋯』」」
「⋯⋯と言うわけで薬草にゃらウチが教えてあげられるにゃ」
「⋯⋯いい師匠を持ったんですねー」
「さぞ苦労したと思うの⋯⋯」
『ボクなら投げてたかも⋯⋯』
「みんにゃ、ウチの扱い酷くにゃい?」
「まぁいいにゃ、薬草採取に行くにしてもどこに行くかを決めないとだにゃ」
【薬草採取でしたら、街の近くにある、イマナン林などはいかがでしょうか?
レア度の高い薬草などはそうそう見つかりませんが有用な薬草が多く生えていますよ】
「だったらイマナン林に行った方が良いと思うの」
「私も賛成ですー」
『ボクもそれで良いと思うな!』
「ウチもそれでいいにゃ」
受付をしてくれた人がアドバイスをくれた事もあり、あなた達はイマナン林へ向かう事にしました。
「ここで1D100を振りますね」
「98」
「ファンブル⋯⋯ですね⋯⋯えーと」
イマナン林へ向かっていたあなた達は突然大きな魔力の波動を感じました。
「1D2を振って⋯⋯1ですね」
大きな魔力を感じたと思ったらふわりの精神の中に魔王を名乗る何かが現れました。
魔の力を持つ者の肉体を得る為に魔王が選んだのがあなたでした。
あなたは精神を乗っ取られないように集中し始めました。
「ふわりさん1D100を振って下さい」
「1D100で70以下出せなければキャラロストです」
「ふぇっ!? ロストですかー!? ええい!ままよ!」
「5」
「5? えっ?」
「えー、えーと⋯⋯クリティカル⋯⋯ですか⋯⋯」
魔王の魂からの精神支配を跳ね除けたあなたは跳ね除けるだけではなく、逆に魔王の魂を吸収する事に成功し、SIZ、APP、EDU以外の全てのステータスにプラス20されました。
「えっ、なにそれはなの」
「これはひどいにゃ」
『わけがわからないよ』
「これ私に勝てる存在いるんですかー?」
と、まぁこんな事が起きましたが、あなた達は無事にイマナン林へと到着しました。
「これは無事と言っていいのか疑問なの」
---------
作者の二兎凛です。
最近感想が返せていなくて申し訳ありません!
先月の半ばくらいから体調を崩していて、まだ治っていない状況です。
お仕事はできる程度ではありますが、ある程度治るまではサポーター特典の更新が厳しいと思われます。
楽しみにされていた方には申し訳無いですが、もう少しお待ち頂けると嬉しいです。
ちなみにこのお話のダイスはガチで振ってます。(執筆当時)
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