神様が見える女の子 2

 おままごと劇場の始まり始まり――。


 子供役=神様。お母さん役=女の子。


「お母さんただいまー」


「おかえりなさーい、一人でクツを揃えられてエライわね。手を洗ったらおやつにしましょう」


「へーい」


「返事はへいじゃなくてはいでしょ?」


「はい」


 どうやら神様の子供役は様になっているようです。


 しばらくしてカラスの鳴き声が聞こえた頃、女の子は今が夕方であることに気がつきました。


「あ、そろそろ帰らなきゃ! あなた明日もいる?」


 女の子は神様へ問いかけます。


「ああ、いるよ」


 神様が頷くと、女の子は満面の笑みを浮かべ元気よく帰っていきました。


 次の日――。


 女の子がまたやって来ました。


 神様は少し嫌な顔をしますが、おままごとに付き合ってあげました。


 それから次の日も、また次の日も、そのまた次の日も女の子はやってきたのでした。

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