第16話 オーク

ようやく、森の奥地についた。

奥地に居たのは、オークだった。

こいつはデカイ!

爺ちゃんを一回りデカくした感じだ!

爺ちゃんも2m位の身長でムキムキのプロレスラー体系だ。

それよりもデカイのだから大きさが想像できる?でしょ?


「爺ちゃんこれは1匹ずつじゃないと無理だから、押さないでよ!」俺


「分かっとる。ここからは大型になるからな!1体ずつやっていくぞ」ポール


はぐれている1体を探して、急襲する。

首筋に一撃入れたのだが、ズリュっという感触が剣先に感じた。

脂肪だ!

脂肪が切れただけで致命傷になっていない。

やっぱりですか・・・。

ま、一撃で殺せるとは思っていなかったけど・・・。

ブヒュ~ビュヒュ~・・・!

じりじりとオークが近付いてくる。

小さいが一撃を喰らった相手に慎重になり、

どう攻撃をしようかと狙っている所を見ると、

ゴブリンより知能が高いことが分かる。


しかし、

焦れたオークは真っすぐに木の棒を振り下ろしてきた!

追撃の体当たりに警戒して少し大きく避ける。

ゴロン・・・!

ほら見ろ!

押しつぶそうと身体を投げ出したのを、

支えられずに前のめりに転んでいる。


転んでいる所に足の後ろを切りつける。

足の関節の腱を切るように・・・

スパンスパンスパン・・・。ブヒ―――!!

腱に届いたのがあったらしく、立てずにゴロゴロ転がるオーク・・・。

脳天を唐竹割りだ!

ガッパーン!!・・・。


「良し倒したな!今日はこいつを持って帰ろう。

ここでの解体は危険じゃからな」ポール


「はあはあはあ・・・分かった」俺


大型の魔物との戦闘はいい経験になった。

さすがに今の力では、剣を使ったとしても一撃で仕留めるの難しい。


爺ちゃんと苦労して小屋近くの川まで運んだ!

足を紐で縛り、首をチョンパしたオークを川に放った。

首から大量の血が流れていっている。


オークって、豚獣人なのだけれど服も来ていないし、

見た目中々に人間ぽいんだよ!

首無しのオークはこんな太った人間いるよな・・・

という感想だった。

ただデカさが桁違いだけどね・・・。

アソコは中に収納型になっているため、

普段は表に出ていないから、

ゴブさん達よりは見ため的にまだ良いかもしれない。


解体は大変だったけどね。

オークは豚と同じで、殆どの部位が食べられる。

その中で睾丸は精力剤として高く売れるというのでとりだしたのだが、

スパイラル上の陰茎が凄い邪魔!

しかも、その陰茎が切れにくいという・・・。ハサミが欲しい。

爺さんは傷つけないように優しくな!というが、切れないんですけど!!

ナイフがキリキリ滑るんだよ!


やっとの思いで解体が終わるとドット疲れた!

爺さんは、睾丸を二つ、大切そうにザルに乗せて小屋の上に持って行った。

天日干ししているんだろうな・・・。

俺は、せっせと小屋の隣の燻製小屋に肉を運んでいる。

直ぐに燻製にするのだ!

さすがに内臓と骨は食わないと言っていた。

下処理をすれば食えるそうだが面倒すぎるのだそうだ。

川にそのまま流してやるが、他の魔物や動物のエサになるだろう。


夕飯は豚のステーキ!


「美味い・・・はあ~幸せ・・・」俺


「そうじゃろ!ホレこれも食ってみろ!」ポール


「おお!どこの部位だろう!モグモグ・・。ん?美味い。

モキュモキュした触感で、溢れる肉汁はクリーミーな味わい・・・」俺


「睾丸じゃ!美味いじゃろ!」ポール


「げ!天日干ししてたんじゃないの?」俺


「一つはな。もう一つは塩と香草で揉んで置いておいたんじゃ!」ポール


「そうかこの香りは香草なんだ!美味しいね!睾丸。」俺


「がははは!そうじゃろ!精力もつくし高級食材じゃぞ」ポール


「性欲が無いのであまり意味が無いんですけどね」俺


「そんなことないぞ!

成長に、とてもいいんじゃぞ!ワシの様にチンコもデカくなるぞ!」ポール


「確かに爺ちゃんのはゴブリン以上のデカさだけど、

そんなにデカくならなくていいかな・・・」俺


「何を言っている!大は小を兼ねるんじゃぞ!」ポール


へ~!そのことわざ、こっちにもあるんだ!

しかし、デカすぎたら女性に負担デカすぎでしょうよ。

勝手な男のエゴな気が・・・


「へいへい・・・」俺


俺はこの時、食べ物でそんなデカくなったら苦労しねえっつうのって、

思ってた!

そう。ここは異世界だった!

昨夜はやたら身体が熱くて寝付きにくかったから寝不足だ。

そして、

朝寝ぼけながらシッコした時に気付いたよ!

チンコが倍くらいにデカくなってるじゃねえか!

小指が親指になったんだからビックリもするだろう・・・

「へ?ナニコレ・・・?」俺

ガハハハ!シッコしている後ろで馬鹿笑いしている爺ちゃんがいた・・・

謎過ぎる・・・

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