第4話 何かがおかしい

ショッピングカートを押している小さい女の子を連れた親子が歩いていたので恐る恐る近づき声をかけてみた。


「あのー何をしているんですか」と聞くと「私達も少し前からここに迷っていたの」といった。


この人もさっき迷ったんだなとおもい、とりあえず学校へむかうことにした。


親子といろいろ話をしながら一本道を歩いていると、道の真ん中に大きな土台があり、その上にひょっとこのお面をかぶった連中が踊っている。


木の後ろに隠れ、様子を見ていると、後ろから悲鳴が聞こえた。


あの親子がひょっとこたちに襲われていたのだ。


僕たちは全力で走り親子を助けにいったら横から大勢のひょっとこが走ってきた。

そして親子のお母さんが「私たちのことはいいから早く逃げて!」と叫んだ。


僕たちは悔しく思い学校へ向けて一本道を走った。


走って逃げていると、とても足の速いひょっとこが追いかけてきた。


足の速さには自信があるのだが、すぐに追いつかれて前へ回り込まれた。


僕は二人に「ここは僕が引き付けるから先に逃げろ!」と言って先に二人を逃がした。


「さあ勝負しようか」と言い、走るとやはり追いつかれてしまう。


フェイントをかけたりして走るがやはり追いつかれてしまう。


走って逃げているうちにあることに気づいた。


それはバランスをとるのがうまくないのと、フィジカルが強くなさそうということだ。


そして道の横側に10m感覚に穴が開いている。


どうにかしてその穴に落とせないだろうか。


その時あいつが僕の隣に追いつき、こちらに手を伸ばしてきた。


その瞬間ぼくはあいつの体にタックルをしていた。


本能で動いてしまったのか、体がかってに動いた。


するとあいつはバランスをくずし、横に吹っ飛んだ。


すると、木にぶつかり、よろけ、穴におちた。


なんとかあいつを倒し、「ざまーみやがれ」と言葉を吐いて先ににげた二人が心配になり、後を追いかけた。

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