グリゴリ・シンギュラリティ

作者 宮塚恵一

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★★★ Excellent!!!

ハードボイルドな作風に定評のある宮塚さん、今回もSFとバトルで超格好良いです。
 そもそもタイトルも良いんですよ。グリゴリと言えば堕天使版プロメテウスのような存在。天使系の中でもかなり浪漫を感じるやつです。

(年代によっては〝エグリゴリ〟の名で覚えておられる方も多いでしょう。そう「力が欲しければくれてやる!」の元ネタ『ARMS』です)

 各話タイトルも非常にクールでセンスを感じます。これだけでも読みたくなってしまう……神のごとき声を「クローム・ジャックドー(黒丸烏)」と名付けるセンスよ……嫉妬すら覚えるぜ……。とか言っていたら、いきなりビキニアーマーの女戦士が出てくるので、脳がぐわんぐわん揺れましたが。

 個人的には遠藤浩輝さんの漫画(『EDEN』など)で脳内再生されました。

 クローム・ジャックドーをあくまで神と認めず、クリスチャンである己の信仰を貫く主人公イザイア。彼の決断と、シンギュラリティを通過した先に起こるもの。切なくも荘厳な新たな序章と一つの結末、堪能いたしました。