第104話
第104話 鳥人族の国の王
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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アウル「さて、エルフのお嬢さん、ここからは特に静かにしてもらえるかな」
全員が「リーフに言ってるわけじゃない」とハッキリわかりました。
アウル「間もなく、王の御前だ」
石柱が立ち並ぶ神殿の中を全員で進みます。
しばらくすると、一段高くなった台座が見えてきました。
その上に、国王と呼ばれた鳥人はいました。
背中に大きな羽が生えている以外は、人間の青年とそう変わらない見た目です。
高貴な服に身を包んではいますが、台座の上にだらしなく寝転んでいます。
横になり、頬杖をつき、薄ら笑いを浮かべながら9人を見ています。
アウル「国王陛下」
???「おお、待ちくたびれたぞ。さっきから楽しそうな声を聞かせてくれるじゃないか」
言いながら体を起こして、台座の上であぐらをかきました。
アウル「例の砲弾の中にいた者たちです。オーブを見たいのだとか」
???「ほお」
国王と呼ばれた青年は9人を正面から見つめました。
堂々と、というより、ふんぞり返って言いました。
ホーク「私はホーク・アルバトロス14世。この天空に浮かぶ国の王だ」
9人は一礼して、ひとりずつ名を名乗りました。
ホーク「なるほどな。エルフのお嬢さん、このじいさんの相手は大変だったろ?」
ジャンヌ「わかるんですか?私たちとは口を利かなかったことが」
ホーク「この国一番の保守派で有名だからな」
キャッツ「あー!よかった!鳥人族があんなのばっかりだったらどうしようかと思った」
ホーク「だとしても、どうもできんだろう?翼を持たぬ人間などには」
9人は驚きました。
口調は軽いまま、言葉には明らかな侮辱があったからです。
ホーク「それにしてもドワーフどもと来たら……ふふっ、我々に嫌がらせをするつもりだとしても、単純すぎるだろう」
マリン「ちょっと、あんたね」
ホーク「なにかね?」
ジャンヌ「誤解していますよ、ドワーフのこと」
先ほどの牢屋では制止する側に回ったジャンヌが、マリンの代わりにホークに詰め寄りました。
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