第102話


第102話 鳥人族の神殿

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ジャンヌ:騎士団長

フィスト:近衛兵長

サリー:魔法使い

マリン:海の冒険者

ブラド:吸血鬼の姫

ローズ:貴族令嬢

キャッツ:トレジャーハンター

マリア:シスター

リーフ:エルフ

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9人は鳥人たちについて歩きます。


リーフ「城に人がいないって、そんなこと、あるんですか?」


アウル「今の国王様のご意志だよ」


ジャンヌ(……ずいぶん不満がありそうね)


マリン「じゃあ、国王はどこにいんのよ?」


リーフ「えと……その国王様は今どこに?」


アウル「オーブのある神殿におられる」


マリン「ふーん、ちょうどいいわね。今その神殿に向かってるんでしょ?」


マリア「そうね。国王に直接交渉しましょう」


ローズ「……でも、それでいいのかな?」


ブラド「何がよ?」


ローズ「いや、私たち、オーブがもらえたら、それで解決なのかな?って」


ジャンヌ「そうね、私もそこが疑問だわ。ボルカノさんが言ってたよね?オーブを集めることは世界の心をひとつにすることだって。だから、ドワーフの里と同じように、この国の心の問題を解決しないことには、たとえ譲ってもらったとしても、オーブはキューブの中に入らないんじゃないかな」


フィスト「心の問題、ね」


サリー「ボルカノさんは、『自分たちは外の世界に目を向ける気持ちが欠けていた』って言ってたね」


マリン「この人たちに欠けている心って」


キャッツ「礼儀ね。間違いないわ。あと人のこと見下しすぎよ。態度悪いし」


ジャンヌ「ちょっと……悪口になってるわよ」


リーフが後方のやり取りに一層バツが悪くなったころ、先を歩く鳥人たちの足が止まりました。


アウル「ここだよ。私たちの神殿だ」


乳白色の大きな建物でした。

階段10段ほどの高さの土台の上に、円柱が立ち並び、その円柱の上には、屋根が乗っています。

地上にある「神殿」と呼ばれる建物と、大きな違いはなさそうです。


リーフ「綺麗……」


リーフは思わず呟いたあと、こちらへ向けられたアウルの視線に気づきました。

睨むような視線ではありますが、リーフに腹を立てている様子はありません。

今にも唇を噛みしめそうな顔です。


ジャンヌ「すごいね……空中に都市があって、城があって、神殿もあるのね」


ブラド「?ねえ、あれ、なに?あの屋根の壁?についてるやつ」

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