第97話

第97話 空中都市

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ジャンヌ:騎士団長

フィスト:近衛兵長

サリー:魔法使い

マリン:海の冒険者

ブラド:吸血鬼の姫

ローズ:貴族令嬢

キャッツ:トレジャーハンター

マリア:シスター

リーフ:エルフ

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9人を乗せた砲弾は空中都市の中央、鳥人族の長の城を直撃していたのです。


その10分後、9人は牢屋の中にいました。


衛兵「ここで待っていろ。おそらくすぐに取り調べを始めるから、そのつもりでいろ」


ローズ「はーい」


ジャンヌ「でもほんとすごいわね、鳥人族って、天使みたい」


ブラド「鳥人ってくらいだから、顔も鳥っぽいのかと思ってたわ」


フィスト「ね、リーフは会ったことあるの?エルフと鳥人族は付き合いあるんでしよ?」


リーフ「うん、一度だけね。すごく小さいときに、村の長老に会いに来てた人がいたの。そのとき、遠くからだけど、見てたわ」


衛兵「おい、お前たち、うるさいぞ。状況をわかってるのか。場合によっては全員死刑になるかもしれんのだぞ」


キャッツ「えー!ちょっと待ってよ!嫌よそれ!」


マリア「そうねー、困るわね」


ジャンヌ「よそ者のつぎはくせ者かー。忙しいわね」


ローズ「でも、多分向こうも、ドワーフの里からの砲弾だっていうのはわかってるから、事情くらいは聞き出したいと思うんじゃないかな?」


マリン「そりゃそうね」


リーフ「ローズ頭いいー!」


フィスト「ふーん、じゃあその、事情聴取?が始まったら、説明したらいいのね?」


マリア「そうね、それまではゆっくりしときましょ」


ブラド「よかったぁ……ほんと、疲れてるのよね……さっきの砲弾で……ちょっと横になるわ」


サリー「あ、待って、シート出すから!汚れちゃうよ」


ブラド「ありがとサリー!やさしー!」


キャッツ「私も座りたいから、おっきめのやつ出してー」


サリー「はーい。全員座れるいちばん大きいやつ出すね」


ジャンヌ「あ、水ある?」


衛兵「くつろぐな!」


そのとき、複数の足音が9人の牢屋に近づいてきました。

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