忌まわしきものへの応援コメント
困った。人は厄介だ。何もかもを欲しがり、手に入れられなければ怒り狂う。手に入れる過程が味わいたいだけで、手に入ってしまえばすぐに興味をなくす。だから人を使役するには欲望を根こそぎ奪わねばならない。私はそれを心底理解していたつもりだったのに、一抹の罪悪感が子供を拾わせた。そうして今、その罪悪感から芽を出したものが私を侵食する。私はこの子供に尊敬され続けたい。この子供に愛されたい。その願いは日増しに大きくなる。記憶を取り戻しそうな子供に魔法をかける。その澄んだ瞳が、また少し濁る。私の心の罪悪感が、また少し私を狂気に向かわせる。
ラストの終わり方がとても良かったです。魔女ジェシカの心境、想像が止みません。切望? 哀愁? 諦め? 僕は「罪を感じつつも堕ちていく自分を止められない」が好みです。勢いで二次創作してしまった(勝手にすいません!)。
こんな風に読み手に想像の余地を残す作品はとてもいいですね! なんか、いい映画を見終わった後の帰り道に色々想像してしまう、そんな感じと似てました。楽しかったです!
作者からの返信
分かっていて自ら堕ちていく感覚はいいですね。
人の因果は甘露です。
いずれ破綻するし、その先延ばしでしかないのですが、それでもそうせざるを得ないジェシカを愚かだとは思えません。
忌まわしきものへの応援コメント
やっぱり茜色だと、ちょっと夕焼けという感じですかね。昏い感じの。
車田正美先生に「あかね色の風」なる作品がありまして、うん、何だか残酷味に溢れていました……よりによって新撰組を描いているので。
それはさておき、ハンスと魔女。
一体ここからどうやって茜色へと持って行くのかな……と思いきや、夕焼け。
赤、紅、茜……と、血と炎と日没と……昏い感じですね。
ハンスの茜色した思い出を消すのは、慈悲か、呪縛か……。
面白かったです。
ではではノシ
作者からの返信
毎度ありがとうございます。
あの絵柄で新選組ですか。
確かにぴったりかもしれません。
魔女と少年は凄惨な情景で出会ってます。
煤が臭うような描写も考えましたがやめました。
これは慈愛であり呪縛なんだと思ってます。
忌まわしきものへの応援コメント
独善的な愛でも、その美しさが胸に迫りました。善か悪かという物差しでは測れない関係が唯一無二で、魅了されてしまいます。
ハンスはその命を終える瞬間まで、真実を知る機会はないのだろうと思うと悲しくもあり、しかし、ほっとする気持ちもありました。トラウマを忘れられているのは、ある意味幸せだと思います。
ジェシカの愛情は、確かに歪んでいるのでしょう。しかし、その深い愛情は、本物だと信じたいです。
作者からの返信
真実を知ることが必ずしも幸せとは限りません。
死ぬまで知らないなら存在しないのも一緒です。
愛は究極的には身勝手なもの。
私もジェシカの愛は本物だと思います。