4-51【破壊】
◇破壊◇
俺の能力の一つ、【破壊】。
正式名称は――【
はい、以上です。
まぁ、それでも単語を並べただけのようなものだけど……神さま案外適当だよな。
【
俺の周囲を
「――【カラドボルグ】!!この虎ウサギをぶっ
ふと、思う事がある……この集合してデカくなった【ファングタイガー】、いったい何体でしょうか?もし俺が倒したら……ドロップアイテムが【
だけど、そんな考えはもう遅かった。
迫ってくる大きな影は、俺を押し
影になっていて、俺の事はトレイダには見えていないだろうが、きっと個体の小さな【ファングタイガー】と戦っているだろう。
森の中では、レイナ先輩もな。
「――うおぉぉぉぉぉ!!」
両手で【カラドボルグ】を振りかぶり、上段から振り下ろしてやる!
【
そのエフェクトは
黒いオーラは金色の刀身の大剣に
そして俺はそれを、思い切って――叩きつけた。
そして……【
黒いオーラは魔物を喰いつくすように
まるで、消滅している事に気付いていないようだった。
ザンッッ――!!
と、振り下ろされた【カラドボルグ】は、地面に接触することなく、その刀身で
この黒いオーラは、触れるものを崩壊させていくんだ。
「……う、
音も無く、地面に――大穴が開いた。
そして、大量の【ファングタイガー】は影も形もなく……【
もしくは、この穴の中に落っこちて行ったのか?
「――は、【
大穴は、くりぬかれた様になっていた。
大きさは十数メートルはあるだろうか。
俺はおそるおそる
「……こ、怖っ――!そ、底が見えないぞっ」
奈落だ……この一瞬で、どうしてここまでの
【
もしかしなくても、これがレベル99の力なのだろう。
今後も
「む、村で使わなくてよかった……効果は分かっても、威力や範囲なんかは不透明だからな……」
【豊穣の村アイズレーン】で【
「――ミ、ミオーーー!!」
トレイダだ。とても
遠くからでも見えたんだろうな、この大穴は。
なんて説明しようか……この状況。
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