第117話 隣人

アパートを見上げると自室の隣に灯りがついている。長らく空室だったが越してきた人があるらしい。

玄関の前に着いたとき隣の表札を見たが何も掲げてはいなかった。そういう人もいる。名字がわからないからといって困ることもない。交流はないだろうから。


ずいぶん経ったある日、隣人が挨拶に訪れた。いまさらと思ったが越してきたのは昨日だという。


今まで夜になると灯りがともっていたのは……。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る