第85話 遺品
父の遺品を整理していたら小さな箱が出てきた。開けるな、と書いた紙が貼り付けられている。
開けるなもなにも、開け方がわからない。パズルのような仕組みらしい。箱を振ってみる。音がするので何かが入っているのは確か。
開けられないままだが捨てることも出来ず、未だに持っている。父の遺品ではあるが父の物ではなく祖父の物を父も開けられないまま持っていたのではないか、という気がする。あるいは曾祖父の物か、もっと遡れるれるのか。
この箱、開けられないままどのくらい受け継がれてきたのだろう。
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