第14話 迫りくる

芝生に寝転がっていたら何やら響いてくる。地面の下? 耳を地面にあてると轟々と鳴り響いている。その音は徐々に大きくなる。こちらにやってくるようだ。何が迫ってきているのだ。

身動き出来ない。何も出来ないままただ振動を感じ続ける。

何かがそこまで来た。と思った瞬間、振動はやんだ。


戻った静寂のなか、芝生の感触を何度も確かめた。

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