第58話 処刑

 亜希子は一日、部屋に監禁されていた。

 昼食・夕食は抜き。これは、仕方ない。

だが、あんなことをしでかしてしまった自分への処罰が、慎也のフィンガーアタック……。

 自分は、それをしてもらうのを望んでいたのだ。なのに、それを受けるのが処罰だと言う。訳が分からない。


 もちろん、皆の監視の中でのフィンガーアタック。

姪っ子三人にも、しっかり見られてしまう。ある意味、とんだ羞恥プレイだ。

 そういう意味で、処罰だとされたのだろう。

 が、異性は執行人の慎也のみ。後は同性ばかり。ひよっこ娘どもに見られるくらい、どうってことは無いと考えていた。



 夜になり、部屋に皆が入ってきて、布団ふとんが敷かれる。

 床に坐らせられてされるのを覚悟していたが、布団でなんて、これがほんとに処罰なのか…。亜希子の頭に疑問符がまとわりついた。


 沙織が亜希子の服を脱がしてゆく。

 全裸で処刑ということか。やはり、羞恥プレイのつもりなんだろう。


(ひよっこども、甘いぞ……)


 この時は、そんなことを思っていた。



 一方、慎也の方は緊張していた。


 亜希子は四十二歳だが、沙織たち姉妹の叔母であるだけあって、美人である。

見た目は実年齢より十歳くらい若く見える美魔女だ。

 スタイルも良く、沙織同様、胸も豊満。女医であるということは、頭も良かろう。あの傍若無人ささえなければ、非の打ちどころが無い。

 そんな彼女が、今、実の姪っ子によって、裸にかれている。

 そして布団に寝かされ、股を広げているのだ。

 これから彼は、妻たちが見守る中、彼女の秘部に指を入れなければならないのである。


 舞衣があごをクイクイと上げて、無言で、入れるように指示する。


(舞衣さん、こんな性格だったのか。女は怖いな……)


 止む無く、慎也は亜希子の秘部に指を……。

 刑罰であるから、今回は、人差し指と中指の二本だ。

 既に十分濡れていて、すんなり入る。


 亜希子はすぐ、反応を示した。

 彼女にとって、待ちに待ったフィンガーアタックだ。

 慎也の指が深く入ってくる。一本かと思ったら二本も。


(…気持ち良い!)


 徐々に動かされ、中身をまさぐられる。


(…ああ、すごい! 物凄ものすごく気持ち良い。たまらない!)


 指の動きが速くなってゆく。

 卑猥な音が立つ。


(…あ、あれ? しびれる! ナニコレ! 気持ち良い……。

 物凄く良い……。けど………)


「ちょ、ちょっと待って、あ、ダメ、これ以上は無理よ。あ、無理、無理、無理!」


 慎也は止めない。当然だ。これは処刑なのだ。いつも以上に、気合を入れる。


「ひ~!無理だって!あう、イッちゃう。あ! あ~!!」


 亜希子は、勢いよく潮を吹いた。しかし、慎也は止めない。


「ぎえ~、ダメだって。し、死ぬ~!」


 亜希子は、大きく体を痙攣けいれんさせた。しかし、それでも止めてもらえない。

 彼女は完全に失神した。口からはブクブクと泡を噴いている。

 慎也はそれを確認して、やっと動きを止め、指を抜いた。


「完了ですね~。はい、では撮影タ~イム」


 恵美の声で、沙織、杏奈、環奈がスマホを出して写真を撮る。

舞衣も恵美も加わる。

 白目をむいて泡を噴いている顔のアップや、愛液でグショグショになっている秘部。

当然、アップも、全体像も、角度を変え、何枚も撮影している。


「うわ、何これ……。怖すぎる」


 目の前に広がる異様な光景に、思わず慎也はつぶやいた。

 祥子はスマホを持っていないので撮影はしない。

代わりに慎也にいた。


「主殿は撮らぬのか?」


「いや、男の俺が、この場面撮ったら問題大ありでしょ」


「まあ、そうじゃな」


「あれ、ちょっと待って、何か臭い。あ、あれ!」 


 声の主、舞衣が、亜希子を指さした。

 先ほどから、プスプス変な音がしていたが……。


「ちょっと、これは……」


 亜希子が失神したまま、脱糞していた。

そして、小水もチョロチョロ出てくる。


「叔母様、汚い……」

「最低……」


 杏奈と環奈のむごさげすみの中、恵美と沙織は、その場面もしっかり撮影している。


「ねえ、ちょっとやり過ぎなんじゃないかな。あまりに非道が過ぎるような……」

と、慎也。


「いやいや、この人、これくらいしておかないと、またすぐ図に乗りますんで」

とは、沙織。


 実の姪から、ひどい言われようだ。

だが、あまりの悲惨な状況。慎也は少し心配になってきた。


「死んでないよね……」


「えっ!」


 あわてて、沙織が呼吸を確認した。


 息はしている。脈もある…。

 とりあえず安心し、そして皆、冷静になった。


「やっぱり、ちょっと、やり過ぎかな……」


「これ、どうしよう……」


 悪臭が充満する…。

 失神して泡を噴き、放尿して脱糞している全裸の亜希子。

このままにしておくのか……。


「このままで気が付けば、プライド高い人だから、自殺しかねないかも……」


 沙織の言葉に、杏奈と環奈もうなずいた。


 仕方なく、手分けして片付けをする。

 汚物まみれのシーツは破棄。

口の泡を拭き取り、消臭スプレーで部屋の臭いを誤魔化し、布団も取り換え、新しいシーツを敷いて、亜希子を寝かせた。


 ちなみに亜希子の移動は祥子の念力である。また、服は面倒なので、裸で寝かせただけ。

 あと、吐瀉としゃして窒息しないように横向きに寝かせている。


 何だか、みんな、どっと疲れてしまった。

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