第18話 一人目の神子の巫女3

 交合の…。今日の営みも舞衣からである。


 外野は、一人増えた。まだ、どうすれば良いか決めかねている美月だ。

 ベッドに行こうとする舞衣を、美月が呼び止めた。


「舞衣さん、本当に、んですか?」


「します! そこで、しっかり見ていて」


 美月はベッドに上がる舞衣を、引き戻したい衝動にかられる。

 しかし、祥子に肩をつかまれ、ベッドから少し離れたところに坐らされた。

祥子も隣に坐る。


 着物を脱ぎ、裸になる舞衣。…透けそうなくらいの美白肌で抜群のプロポーション。同性から見てもウットリするほど綺麗だ。

着替えで下着姿を見たことはあったが、舞衣の全裸を見るのは美月も初めてだった。


(あの女神のような舞衣さんが、あいつに犯される!)


 美月は、慎也をキッとにらみつけた。


 慎也は横からの鋭い視線にグッサグッサと突き刺さしまくられるのを感じながら、着物を脱ぐ。

 もう、既に股間のモノは大きく勃起している。

当然、にらみつけている美月の目に、それが入った。


 初めて目にする、大きく硬くなった状態の男の「猥褻物わいせつぶつ」…。


(キモイ! あのオゾマシイモノで、神聖な舞衣さんが穢されてしまう…)


 嫌悪感と怒りで、美月の表情はさらに強張こわばった。


 舞衣は、自分から横になる。

 顔を近づける慎也に、舞衣は、美月に聞こえないようにささやいた。


「あ、あの…。後輩が見てますので、今日は指無しでお願いします。アラレモナイ姿、見せたくないので」


「何言ってるの。もう十分、アラレモナイ姿だよ」


「いやだ、イジワル!」


「わかったよ。指は使わない」


 囁き合いを終え、そのまま唇を重ね合わせる。


 舌をネットリからめる。


 胸を…。


 そして…。脚を開かせての…。


「あ、あ~っ、気持ちいい……」


 もだえる舞衣。


 その様子を、口を両手で押えながら真っ赤な顔で見つめる美月。

 しかし、美月は、さらに衝撃を受けることになる。


 舞衣は体を起こし、慎也に尋ねた。


「ちょっとだけ、めていい?」


「いいよ。でもチョッとだけだよ。舞衣さん上手うますぎるから」


 舞衣は上目遣いで慎也のグロテスクなモノに、チロチロ舌を這わせた。そしてパクッとくわえ込む。


 顔を上下させる舞衣の麗しい口から・・・。


 美月は頭の中が真っ白になる気がした。舞衣が自らした行為を目の当たりにして…。


「あー、舞衣さん、もうだめ。それ以上やったら出ちゃう!」


「ひひよ、ぬぃかいしぇんまではオーケーでしょう? 飲んでむぃたひ…」


「コラ舞衣! それは反則じゃ!精がもったいない」


 祥子がたまらず注意した。


「ちぇっ。残念」


 舞衣は口に含んでいたモノをヌッと出してからそう言い、横になる。


「入れてください」


 目を見張る美月の前で、大きく脚を広げた舞衣に、あのグロテスクなモノが・・・。


 滞ることなく滑らかに続けられてゆく性行為…。

 舞衣は遠慮なく大きなよがり声を上げ、乱れる。


 慎也も、舞衣の体に慣れてきて、かなり持続できるようになっていた。そして、慎也の男性器からは、既に十分な「癒しの気」が放出されるようになっていた。

これにより、舞衣も大いなる快感を得ているのだ。


 暫くの激しい絡みの後…。


 慎也は勢いよく舞衣の中深くへ精を放った。と同時に、舞衣も、液を噴出した。



 ウットリ顔で、体を痙攣けいれんさせる舞衣…。

 目の前で繰り広げられた尊敬する先輩の本気の痴態に、放心状態の美月…。

 興味深そうに交合をみていた祥子…。

 ……女性三人、三者三様の姿だ。


 やがて、ベッド上の男女二人がゆっくり起き上がった。


「やだ…。今日は潮吹かないようにしたかったのに。慎也さん、どんどん上手くなってるよ」


 ベッドから降り、二人でベタベタになったシーツを取り換えた。

 舞衣は、口を開けたまま固まっている美月の所へ行く。


「あのね、あれは、お漏らしじゃないからね。潮吹きっていうのよ。勘違いしないでよ」


「は、はあ……」


「美月?」


「えっ…。あ、あの、舞衣さん……」


「何?」


「気持ち良かったんですか?」


「もちろん」


「すごく?」


「ものすごく!」


「とっても?」


「とっても!」


「あんなになるほど?」


「あんなになるほどです!」


「なぜこの二人の会話は、こんな短文掛け合いになるんだ」と突っ込みたくなるのを抑えて、慎也はベッドに上がった。

 次は祥子かな。と思っていたら、予想外な立候補…。


「あ、あの……。私もします」


 美月は、小さい声で舞衣の目を見て言った。


「うん。そうして! 帰らなきゃ!」


「はい」


 隣で意外そうに、その様子を見つめる祥子。しかし、何も言わない。


 美月は、てきぱきと洋服を脱いだ。

 下着も取る。

 細い体。胸も、まあまあ、ある方だ。


 全裸になって、スタスタとベッドに行き、上がった。

 そして、慎也の目を見た。


 たじろぐ慎也。


「お、お願いします」


 頭をペコリと下げて、美月は横になった。


(な、なんなんだ、この子…)


 慎也は呆気にとられた。しかし、舞衣ほどでは無いにしろ、容姿も良く美少女…。当然だ。現役アイドルである。


「慎也さん、美月は初めてだから」


 舞衣が、坐っている祥子の隣に腰を下ろし、慎也に声掛けした。


「了解!」


 美月は手足をそろえ、まっすぐになって仰臥している。目は、きゅっと閉じている。


 慎也は、ゆっくり唇を重ねた。

 が、美月は体を強張こわばらせ、しっかり口を閉じている。舌をからませる気は無いようだ。

 もしかすると、ファーストキスだったのかもしれない…。


 形良く弾力のある胸の膨らみを揉む。


「あ、……」


 小さく声を上げて、体に力を入れる。少し震えているようだ。


「怖くないよ。力を抜いて」


 やさしく語り掛け、刺激を続行。

美月は唇を噛んでいる。手が震えている。


 慎也は、美月の両脚を抱え、ゆっくり開く。

されるがままで、抵抗はない。


 薄い陰毛に隠される秘部を……。


「あっ!」


 彼女は目を開け、自分のされている行為を確認した。そしてすぐ嫌そうに顔をそむけた。


 慎也はゆっくりと、十分に刺激する。彼女の体の受け入れ準備が出来るまで…。


 そして、彼女の秘部に右手をペタッと当てた。


 …こんなの効果無いかもしれないけど…。


(痛くないように…)


 心で念じる。

 単なる思い付き…。これで、破瓜はかの痛みがなくなるという確証は無い…。


「えっ…」 


 美月は、背けていた顔を正面に戻した。

そして、当てられている慎也の手を見る。


(温かい…。包まれるような好ましい感覚…。

それに、お腹の中で、何か、とても小さなものが排出されたような感覚…。

これは、いったい何?)


 慎也は手を放し、結合準備をする。


「いくよ、ちょっと痛いかもしれないけど」


 美月は、強張こわばった顔で小さくうなずいた。

 舞衣の中に入っていた、あのグロテスクなモノが、今、自分に当てがわれている。そして、これから、それが自分の中へ挿し込まれる…。

 怖い。でも、尊敬する先輩は、あんなに気持ち良さそうだった…。


「あ、ううっ、痛い……」


(やっぱり痛いよ。気持ち良いはずないじゃない。変なモノが私のお腹の中に入ってくる……)


(あ、あれ?)


 ……。


(少し気持ち良いかも……)


 ……。


(あ、いや。気持ち良い……)


 ………。


(ううん? とっても気持ち良い!)


 初めの痛みは、もう無い。代わりに、それは急激に快感へと変わってくる。


(う、うそ? ナニコレ! 気持ち良過ぎる! おかしくなっちゃうよ!)


「ああ、イイ……」


 だんだん動きが速くなってくる。


「ああ~! あう、ダメ……」


 さらに速くなる。


「あああっ、ダメ~っ!!」


 美月が悶えながら大きな声を出すのと同時に、慎也は精を放った。

彼女の中へ、慎也の子種が流れ込む。


 体を痙攣けいれんさせる美月…。


「なんと、初めての者をイカせてしまったぞ」


 あきれ顔の祥子…。

 そして、ゆっくり抜き出された慎也のモノに、目を見張った。


「おお、気が! マラから気が出ておる。その気が快感を呼び起こすのか!」


 祥子の目には見えた。慎也の股間のモノからユラユラと漂う癒しの気が。

昨日までは気付かなかったが、いつの間に、こんな力がついてしまったのか…。


「よし、次はワラワじゃ」


 祥子は、起き上がらない美月を念力で浮かせ、舞衣の膝にスーッと移動させた。

 舞衣の膝の上でぐったりしている美月を他所よそに、祥子は、いそいそとベッドに上がる。


「ワラワにも、お願い致す。そ、その、舞衣たちと同じ、指無しで…」


 初めの頃と全く違う態度。少し恥ずかし気なその感じが、何だか可笑おかしかった。

慎也は笑いながら承諾した。


 キス・愛撫・秘部をめ、指は使わずに、即挿入…。

 ゆっくりと、そして、だんだん激しく。


「あ~、何じゃこれは! た、たまらぬ! し、死ぬ~!!」


 一気に潮を噴出させる祥子。体は激しく痙攣している。


 慎也は少し遅れて、精を放った。


 祥子は、ぐったりして動かない。しかし、意識はある。

 ウットリした目で、慎也を見た。


「慎也殿。其方そなた、凄いぞよ。明日も、これでお願いできぬかのう。

指は激烈すぎて、本当に死にそうになる。これくらいが丁度よい…」


(あ、あれ? いつの間にか、「慎也殿」に出世している……)


「あ、あの…。私も明日からは、今日のでお願いします。

指は気持ち良過ぎて、後がとってもつらいの…」


 舞衣も恥ずかしそうに口をはさんだ。裸のまま眠ってしまった美月を膝に乗せたまま。

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